2017年01月24日

自動運転技術を語る上で欠かせない3社(Waymo, Mobileye, Nvidia)

次々と新しい技術が車に搭載されて、日進月歩その進化は止まらないわけなんですが今回は自動車メーカーに技術提供または共同開発しているIT企業にフォーカスしてみました。

 

Waymo

言わずと知れたAlphabet(Googleの持ち株会社)の子会社。

その由来は

 

a new way forward in mobility
(=移動のための新しい方法)

 

らしいです。

 

以前は、Google内のプロジェクトの一つとして存在し、ハード(車)もソフト(システム)も開発していましたが(プロジェクトがスピンアウトするまでは自動運転レベル3という業界内では最先端の技術)頓挫してしまい結果としてシステムに絞ったWaymoが設立されました。

 

 

頓挫したらへんの話は

 

 

を読んでいただければと思います。

 

まぁそんなWaymoなんですが、現在供給している自動車メーカーは(私が把握している限り)

FCA(= フィアット・クライスラー・オートモービルズ)

HONDA

 

の2社となっています。

 

技術提供っていっても、どの分野なの?と思いましたが、さきほども書いたように自社で全てを賄おうとしていたGoogleがサポートに回ったわけですから、どこ?というより全てを包括的にサポートしていくんじゃないでしょうか。

 

FCAはすでにWaymoにクライスラーのパシフィカ・ハイブリッドをwaymoに100台提供しており、これをベースにセンサーやテレマティクスなどが装備され、自動運転車として最適に機能するように、パワートレインや電気系統にも変更が施されるようです。

クライスラー・パシフィカ

しかもプロジェクトスタートからたった6ヶ月でサービスを提供できるレベルに達したということだけでなく、今年から徐々にライドシェアの領域を広げていく計画っていうから驚き。

waymoっていうロケットエンジンを積んだことで、いっきに業界のトップに躍り出そうな感じもします。

 

で、公道実証試験なんかもパスしたらUberと組んで、一気にタクシー業界のシェアを奪っていく気がします。

 

で、HONDAに関してはすでに独自開発をしていて安全運転支援システム「ホンダセンシング」でレベル1を実用化していましたが国土交通省が12月に公表した予防安全性能評価では参加した11車種のうち最下位となり、自動運転に重要な安全運転支援の分野でトヨタ自動車やマツダ、富士重工業(スバル)などの他社に遅れをとっていた事を考えると、昨年末に提携したこともなんとなく腑に落ちますね。

 

ちなみにWaymoとは自動運転技術領域の共同研究を行う以外にも、Waymoの自動運転技術であるセンサーやソフトウェア、車載コンピューターなどをHONDAの車両へ搭載し、共同で米国での公道実証実験に取り組むようです。

 

Mobileye

 

ADASに関して今、最もノッている会社。本社はオランダとか書いてあるけど、それは税率上そうなっているだけで、実質の本社・開発拠点はイスラエルのエルサレムにあります。

 

ちなみにADASは

 

Advanced Driver Assistance Systems

 

の略で日本語言うと

 

先進運転補助システム

 

の事なんです。機能としては、カメラやレーダー・センサーで車がぶつからないように予知して運転者の代わりに車を制御したり警報を出したり安全性を高め、また、カーライフを便利に楽にするための運転手の支援や運転技術の補完、運転の補助や代理まで行うよう開発されました。

 

特に単眼カメラ単独で、先行車との衝突防止、先行車追従、白線認識、などの機能を実現できる半導体チップを開発し、単眼カメラが安価に導入できることもあり世界を先行し大きくシェアをリードしました。また取り込んだ情報だけで完結させず、他のレーダーが取り込んだ障害物等の周囲情報をモービルアイのチップ(EyeQx)が高速に照らし合わせるフュージョンの仕組みを持っているため、モービルアイからチップを供給、あるいは戦略的提携している各社はモービルアイの製品を中心に自社の独自のセンサーなどと合わせた商品設計・差別化が可能となっている。そのため、多くの企業に供給・提携しています。

 

EyeQ

 

じゃあ、そんなMobileyeと提携している企業はというと

 

アウディ、BMW、オペル、FCA、フォード、ゼネラルモーターズ、ホンダ、ジャガー、ランドローバー、ボルボ、日産

 

多すぎだろ、、、。

 

逆に採用していないのは、TOYOTA、メルセデス、富士重工業。

ここら辺は自社内ですでに同様のシステムを開発してるからなんでしょうね。

 

で、採用していたけど、他社に切り替えたのは、テスラ

で、テスラが乗り換えた企業っていうのが

 

NVIDIA

Mobileyeの機能はテスラのオートパイロットシステムの中核となっていたが、mobileye側の

「我が社が一方的に技術だけを提供してそれがどのように使われるのかをコントロールできないというのはパートナーシップではない」

という発言と

「大手自動車会社の多くが採用しているモービルアイの技術開発力を称える一方、それがゆえに同社が多数のモデルをサポートし続けなければならないネガティヴな状況に陥ってしまっている」

というテスラ側の発言もあり提携解消になってしまいました。

ただ、これまで発表された車に関しては、これからもサポートはしていくようです。

で、NVIDIAのウェブサイトによると

テスラ モーターズは、今後、すべてのテスラ車両 (Model S、Model X、発売予定のModel 3) に、完全な自動運転機能を提供できる車載「スーパーコンピューター」を装備すると発表しました。

このコンピューターは、既存システムの 40 倍を超える処理能力をもたらし、テスラ社の開発した視覚、ソナー、レーダー・プロセッシング用のニューラルネットを実行します。

この車載スーパーコンピューターは、NVIDIA DRIVE PX 2 AI コンピューティング・プラットフォームに支えられています。

NVIDIA DRIVE PX 2 は、エンドツーエンドの AI コンピューティング・システムであり、ディープラーニングの画期的なアプローチを利用して、自動車の周囲の状況を知覚し、理解します。

当社のディープラーニング・プラットフォームはオープンであるため、自動車メーカーは最初に、自社のディープニューラル ネットワークを GPU スーパーコンピューターで訓練できます。自動車にロードされると、高速でネットワークを処理し、自律走行に必要な、リアルタイムの正確な対応を実現します。

引用:Nvidia blog

って事らしいのです。

 

多くの企業に供給しているmobileyeとNVIDIAの勢力図は現段階ではMobileyeのほうが圧勝ですが、今後のテスラの展開などによっては他の企業も乗り換えるようになるのかもしれませんね。

 

こうやってみると、日本企業の名前が挙がってこないのが残念ですね。
※追記
DeNAは日産と協業するみたいですが、自動運転に関しては日産がWebサービスやアプリ開発などをDeNAが担当するようなので実質、自動運転技術には絡んでない気もしますね。

 

でも、もしかしたら日本企業とか外資とかそうやってカテゴライズしていること自体が間違っているのかもしれません。

 

そんな弊社はバリバリの日本企業なんですが、いつかは海外支店とかできたらいいなーとか思います。主にハワイとかハワイとか、ハワイとか。

 

でもね、日本のハワイにはすでに拠点があります!

 

都内は今日の最低気温はマイナスみたいですが、日本のハワイは7℃ありますからね!たまに10℃以上の日もあるようですし。

 

そんな日本のハワイは

 

また野鳥が多いことでバードアイランドと呼ばれているこの島にも拠点がありますので、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

寒い日が続きます!冬だから仕方ないですが、エンジンがかかりにくかったり発進時やカーブで車が少し流れた(=タイヤが滑った)など、なにか気になる事がありましたら、最寄りの弊社SSにお立ち寄りください!

今関商会所長

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今関商会

1952年創業の今関商会の三代目。 大学卒業後、出光興産(株)の東海支店にてガソリンスタンドの現場から販売促進課、工業用潤滑油課、販売店担当などを経て退社。 2013年より、実家である(株)今関商会に入社。 趣味はNFL鑑賞と筋トレ 2児の父でもあります。 会社ではSS現場やブログ、Facebook、instagram等、SNSの更新も行っています。

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