Google・Otto・Uber ~群雄割拠な自動運転自動車の世界と今後のガソリンスタンド~
これまで4回に渡って自動運転自動車をトピックとして挙げてきました
が、まさか一番直近で書いた販売されたばかりのセレナがリコールになるとは思わなかったですがね。
リコールの原因は
アイドリングストップ搭載車のスターター機能付き発電機において、電気回路の耐性が不足しているため、アイドリングストップから再始動する際の高い電流で内部部品が損傷することがある。そのため回路がショートし、アイドリングストップから再始動できなくなり、最悪の場合は回路のショートで発熱し、発電機が焼損するおそれがあるというもの。
http://car.watch.impress.co.jp/より抜粋
らしいですけど。
そんなこんなでドタバタしてたら、アメリカからは
米テスラ、自動運転支援機能を更新 死亡事故回避に期待
なーんていうYahooNewsも出てたりして、あぁ相変わらずテスラはドライバーを人柱扱いなんだなーとか思いましたけどね。死亡事故回避に期待!!とか書いてありますけど、その期待が裏切られるときは少なからず事故る時ですからね。打ち切り漫画の最後に書いてある〇〇先生の次回作に期待!と同じくらい期待できないです。
あと自動運転に関しては唯一のレベル3に達しているGoogleでしたが、ここ最近でプロジェクトのキーマンだった人物が相次いで辞任しています。っていうか最高技術責任者が辞任しています。
それがこの人、クリス・アームソン
他にもグーグルマップの元製品責任者だったリオ―・ロン
自動運転車部門の元技術責任者だったアンソニー・レヴァンドフスキ
他の車メーカーと比べても技術的に最先端を走っていたGoogleに何が起きているのかは見当つきませんが、少なからずプロジェクトの進捗には影響ができるでしょう。とか思う反面、もうある程度商用化の目途がついたから、経営陣と技術者の確執が表面化した故の結果なのかもしれません。
で、こっから急展開なのが最後に挙げた2人が
長距離輸送用トラックを自動運転化するシステムをパッケージで販売する会社を立ち上げた(Otto社)
って事です。
その販売するパッケージはソフトウェアやセンサー、カメラ、レーダー、LIDAR(光レーダー)、自動操縦とブレーキ技術が入ったものなので、あくまでもシステムを売るんですが、それにしても退任から新規事業までのステップが早くない!?別れる前にもう次の相手決まってたでしょ?っていうくらいペースが早いよね。
で、もっと驚くのがすでにこのotto社
買収済み
って事です。
どこが買収したのかっていうと
Uber Technologies Inc.
です。
そう世界70か国で自動車配車ウェブサイト&配車アプリを運営している企業です。2009年設立で2015年の予約売上が推定108億4000万ドル(約1兆3000億円)らしいです。
ただ日本では白タク扱いになったり、タクシー業界からの圧力もあってサービスが中止されています。
もともとotto社は以前いたGoogleの自動運転自動車に大して一般道路を走行する自動運転自動車は歩行者が多かったり、道が複雑など自動運転を導入するには乗り越える壁が多かったと考えており、それに比べてトラックは高速道路の走行時間が長く、道が単純で、歩行者もいないため、自動運転技術がより導入しやすく、地図も作りやすいところに着目したわけです。
すでにトラックでのテストドライブも行われています。
で、買収したUberは世界で展開する配車システムだけでなく自動運転自動車の開発も行っていたのですが、今回のotto社買収によって既存の自動運転自動車とotto社の自動運転パッケージを融合したものをパートナーシップを結んでいるVolvo車に搭載してアメリカのピッツバーグで8月末からの稼働を予定していました(多分、稼働済み)。
そしてついに自動運転自動車が公道でタクシーとして稼働しはじめるわけですが、何がすごいってUberからタクシーを配車すると通常のタクシーor自動運転自動車がランダムで配車され、しばらくは自動運転カーが配車された乗客の運賃は無料になるみたいです。
あとUberの料金は1マイル(約1.6km)あたり1.05ドル(=約105円)ですが、自動運転カーの稼働が増加すれば、さらに低価格化すると見られています。
っていうか、自動運転じゃなくても初乗りが105円って事でしょ。で、これが自動運転自動車が普及したらこれ以上安くなるんでしょ?
そりゃタクシー業界は反発するわ。
でも自動運転自動車が普及するっていうのは私達が身を置く石油業界も対岸の火事として見ているわけにはいかないんですね。
もちろんこれまでの技術革新でハイブリッド車がどんどん普及しているのに加えて電気自動車だ水素自動車だと物凄いスピード開発が行われていて徐々に取り巻く環境が変わっているのは感じているんですが、それとはまた別の観点で自動運転自動車っていうのは当たり前ですが”自動運転”しているわけですよ。
そーすると、自動運転なのに燃料チャージはご自分で!なーんて面倒な事はさせないはずなので、どこで給油するのかっていうのを事前にインプットされているかもしれないわけです。例えば行きつけのガソリンスタンドだったり、燃料の残量と現在地から最も近い場所にあるガソリンスタンドみたいな感じで。
そうしたら囲い込みとかカード戦略とかこれまでやってきたものが、ひっくり返るわけです。もちろん一気にひっくり返るとは思いませんがジワジワとただ着実にその時を迎えて、これまで来ていたお客様がある日突然こなくなる。なぜか?“自動運転自動車にインプットされているガソリンスタンドが別のお店だから”なーんて日が来るかもしれないわけです。
まぁ逆を返せば、そのインプットされる時に優先的にインプットされれば濡れ手に粟状態なのかもしれませんけどね。
で、もっと言えば最新の技術では道路下に埋め込んだコイルによってオフラインで充電ができるようになっているみたいなので、電気自動車とそれ専用の駐車場(指定場所に充電用コイルが埋没されている)で、いちいちガソリンスタンドなどに立ち寄る必要はなくなるはずです。また自身で運転しないから洗車なんか今よりは気にしなくなると思われます。だって電車の窓の汚れとか大して気にならないでしょ?オイル交換などの整備はガソリンスタンドでもできるけど、それこそ事前インプットされていて、交換時期がきたら自動でディーラーに入庫するようにセッティングされていたら、私たちは手も足も出ません。
石油はなんだかんだいって無くならないからガソリンスタンドは大丈夫だよーなんて呑気な事を言ってる人を横目に、ガソリンやディーゼルが必要でない車が多数を占めた時、自動運転自動車が多勢を占めた時、ガソリンスタンドは今と違う存在意義を見出して残る事ができるのか、それとも過去の遺物と化してしまうのか。
それまでに何ができるのか?
対抗していこうとするのか?
その流れに乗って新たなビジネスチャンスを見つけるのか?
この先どうなるかはわかりませんが、わからないからと言って鼻ほじってボケーっとしているわけにもいきません。
さてさて、どうなることやら
ここまで色々と書いてきましたが弊社はガソリンスタンドだけ運営しているわけではありません。
横浜に1店舗、千葉に2店舗バッティングセンターを運営していたり
横浜にあるトレッサ横浜というショッピングモール内で、タミヤプラモデルファクトリーというお店も運営しております。
是非こちらにも御来店いただければ幸いです。
もちろん弊社の全ガソリンスタンドは国家整備士が常駐している完全フルサービスのお店です!そのため整備などは専門スタッフが承りますので安心してご利用ください!
お待ちしております。
今関商会
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