2016年09月29日

OPECが減産合意!真の勝者はサウジアラビアなのか、イランなのか、シェールガス企業なのか?

石油輸出国機構(OPEC)は28日、2008年以来初めて石油生産量を減らすことで合意した。主要産油国が足並みをそろえるまで減産は行なわない立場を堅持してきたサウジアラビアが態度を軟化させたとみられる。

ロイター通信より抜粋

 

という事で、これまで何度も合意に達していなかったOPEC会議ですがどうにかこうにか減産合意したようで、これで市場への石油供給量が減るわけですから自然と価格は上昇していくことでしょう。

 

ちなみに、これまでOPECの流れについては

 

 

 

 

 

 

 

と、5つ書いてきましたので、ここらへん読んでいただけるとより理解しやすいかもしれません。

 

さて、増産凍結ではなく減産合意という一つ上のレベルでの合意ができたことはOPECとしても、かなり意味のある合意だと思います。

 

じゃあ、どれくらい減産するのか?っていうと

 

加盟国の生産量の上限を3250万バレル~3300万/日バレルとする(現在、主要原産国は3300万バレル超/日)

 

ただ、国ごとの細かい生産量の調整はこれから取り決めるようです。

ちなみに、バレルってこれです。

バレル

で、量としては1バレル= 約160L = 42ガロンとなります(アメリカ液量として)。

でもこのバレルって単位、国によって違うし、中身によっても変わります。なので上の文章も()付きで書きました。

 

そんな統一されていないのが単位として存在していいのか甚だ疑問ではあります。

 

で、話を戻すと減産合意はリーマンショックなどの影響で世界規模の景気悪化で需要が減少していた2008年12月以来、およそ7年9か月ぶりです。

 

これまで揉めに揉めてきた調整がなぜ合意に達したのかというと、

 

難色を示していたイランの生産量が経済制裁前の水準まで戻ったこと

 

が第一かもしれません。第一と書いたのは、それ以外もあるわけで。

 

第二としては、イランが納得できる水準まで戻ったことで合意できる見通しができたため、サウジアラビアとしてはここで調整役をかってでて、これまでOPECを纏められなかったリーダーとしての汚名を挽回するチャンスであり、

 

誰がOPECのリーダーなのかを再び世界に知らしめるチャンス

 

だと考えたからではないでしょうか。

 

あとは内輪的な話になると、サウジアラビアの内閣改造により、これまで長くOPECの顔役として活躍したサウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相の後任としてファリハ保険相に変わりました。でも実際はこのファリハ氏にはあまり権力はなくて、その裏にいる”ある人物”の影響がとてつもないです!それがこの人

 

محمد بن سلمان بن عبد العزيز آل سعود!!

ムハンマド・ビン・サルマーン・アール=サウード

 

読めないし!!

 

日本語で書くと

 

ムハンマド・ビン・サルマーン・アール=サウード

 

です。で、誰なの?っていうと

現国王の息子で副皇太子で若干31歳。で、このムハンマド副皇太子の役職がスゴイ!

 

副皇太子第二副首相国防大臣経済開発評議会議長

 

兼任しすぎだろ!!

 

で、この役職の中でも経済開発評議会議長っていうのが石油含む全ての経済政策に対する決定権をもっています。で国防相も兼任してるから軍事と経済政策を掌握してるんですね。これだけ権力を集中させたわけですから、将来の最有力国王候補なんでしょう。

 

 

で、今回のサウジアラビア主導によるOPEC減産合意となると

 

 

将来の国王候補である副皇太子に箔をつけるため

 

 

っていう気がしなくもないです。深読みかもしれませんが、、。

 

さて、これで世界への原油供給量はこれまでジャブジャブ流通させていた蛇口を少し閉めたわけですから嫌でも原油価格が上がってくることは間違いないでしょう。

価格推移

 

昨日の今日で、すでにこれだけ上がっていますからね。少し前まで$40の少し上をちょこちょこ動いてたのに、一気に$50が見えてますからね。

 

 

そしてこの原油価格上昇によって、主要産油国以外のナイジェリアやエクアドルなど原油安で国内情勢が混沌としていた国も少しは収益が改善されるはずなのでマシになるかもしれません。

 

 

また一方で、これまでの原油安により採算が見込めないという事で勢いを失っていたシェールガス企業も息を吹き返すかもしれません。すでに多くのシェールガス企業が撤退や廃業したなかで、まだ生き残っている企業はそれだけ体力があるという事ですし、競合他社が少なくなった今を絶好のチャンスとみているかもしれません。

 

また先程登場したムハンマド副皇太子が率先して行っている経済政策『ビジョン2030』は原油に依存した経済収益の割合を少しずつ減らし、金融・製造業などの割合を増やす「脱・石油」がテーマとなっているので、そこを考慮すると最大産油国のサウジアラビアがさらにOPECを主導して減産・原油高を加速させることも十分に考えられます。9月に日本に訪問した理由の一つとして製造業における日本の技術力の高さを評価してという一面もあるようです。

 

 

タイトルで真の勝者は誰なのか?とういう事でしたが、実際のところまだわかりません。

 

 

自国の我儘を突き通して生産量を確保したイラン

 

供給調整役というOPECの顔を取り戻したサウジアラビア

 

原油高で風向きが少し変わったシェールガス企業

 

 

これからも注視していく必要はありますね。

 

 

日本国内は国内に流通している99%を海外からの輸入に頼っている状況なので、この合意によってこれから冬にかけてジワジワと石油製品の値段があがってくることが予想されます。特に冬は灯油などの石油製品も増えてくるので、私たちのような販売店だけでなく、家計にも少なからず影響が出ると思われます。

 

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