2017年10月30日

日本における電気自動車は本当にエコなのか?ハイブリッドで十分じゃないの?

ヨーロッパやアメリカ、そして中国までガソリン車やディーゼル車の将来的な販売禁止を打ち出し始めましたね。

 

アメリカは以前書いたように、一部の州では数々の自動車メーカーがZEV規制の対応に追われています。

 

2018年に規制強化されるZEVですが、9月にドイツで開催された国際モーターショーで、フォルクスワーゲンは2025年までにEV自動車を開発、生産し50種類を市場で展開していくと表明しました。また日産や三菱自動車と関係の深いルノーもヨーロッパにおける自動車市場の変化に対応すべく、日産LEAFなどの技術を応用したEV自動車を市場に展開していくことが予想されています。

 

で、みんな口を合わせていうんですよ。

 

 

環境保護のため!!

 

 

っていうのが大義名分なんでしょうけど、本当にそうなんですかね?

 

確かにパリ協定とか締結してますけどね。

 

 

でも、ぶっちゃけ私個人の意見をいえば結局、各国の自動車メーカーは

 

 

環境保護は建前で、本当は世界の自動車業界の覇権を握りたい

 

 

だけなんでしょって思ってます。

 

 

そもそも、EVだHVだっていう次世代自動車に関しては現在のガソリン車やディーゼル車が排出する排気ガスによる地球温暖化化石燃料が枯渇するかもしれないっていうのが問題となって、少しでも環境に良い車をっていうのがスタートだったはず。そこで世界の自動車メーカーがあーでもないこーでもないって言っている中で大量生産に成功したトヨタ自動車のプリウスが爆発的なヒットとなって世界にすごいスピードで普及していっちゃったっていう流れだったはず。

 

 

あのアメリカ人のセレブ達ですら、環境へのアピールでプリウスに乗ってたくらいだからね。

 

 

そして残念ながら、そのプリウスが確立したともいえるHVというカテゴリーで日本の自動車メーカーを脅かすような諸外国のメーカーは結局出てこなかったのがつい最近までの話。

 

 

で、近年そんな日本の一強状態を打破すべくアメリカやヨーロッパの自動車メーカーが打ち出してきたのが

 

 

クリーンディーゼル車

 

 

そんなHVに対抗するカタチでその覇権を狙ったクリーンディーゼル車だったが、実際どうだったのかというと

 

 

 

 

っていう感じでデータ偽装が行われていたことが明るみに出てしまって、覇権を狙うどころか自分で自分の首をしめるはめになったわけです。

 

 

完全な自爆ですけどね。

 

 

で、相変わらずHVは日本だけでなく世界で売れてて彼らはそれが気に食わなかったんでしょうね。

 

 

そこで、次のHVの対抗馬として挙がったのがEVなんじゃないかな?と思うわけです。

 

 

じゃあそのEVの性能ってどんなもんなの?って話になるんですけど、確かにテスラが開発したテスラ3とかは、一回の充電での航続可能距離が350-500キロも走れちゃうわけです。350キロっていうとだいたい東京から名古屋間を高速で走った距離と同じくらいですね。

 

で、この350-500キロもEVでは走れるようになったんですよ、すごいでしょ!!!

っていうイーロン・マスクのどや顔なんですが、じゃあその対戦相手のプリウスの航続可能距離はどれくらいなのかというと

 

 

1550キロ

 

 

大事な事なのでもう一回書きますよ。

 

 

1550キロ

 

 

あくまでもこのサイトを参考としたデータですが、、、。

 

全然相手にならねぇな!!

 

フリーザとネイルが闘った時と同じくらい相手にならないな。

 

でも、まぁ環境保護の観点から考えれば電気で動くし排気ガスもないから良いんじゃない?って思う人もいるはずです。

 

 

うん、確かにその通り。

 

 

じゃあ、そのガソリンや軽油に変わるエネルギーとなる電気はいったいどうやって作られているのかというと、フォルクスワーゲンやベンツで有名なドイツの発電割合は

再生可能エネルギーが割合最も高くて29.5%、その次が褐炭っていう「石炭の中でも石炭化度が低く、水分や不純物の多い、最も低品位なもの」が23.1%、次点で石炭17%っていう構成になっています。

 

 

褐炭なんていう粗悪な炭を燃焼させて電気を生み出してんなら、それはそれで十分排ガスを大気中にばら撒いてるんじゃないかと思うんですけどね。

でも、それ以上に自然エネルギーで30%近くも発電できてるのは凄い!

 

 

じゃあ日産や三菱自動車と深い繋がりのあるルノーがあるフランスはというと

もうね、ほっとんど原子力ね。その割合76.4%!!!

 

それだけ割合が高ければ、ある程度電気料金は安定してるんじゃないですかね?

 

ただ安定しているだけで価格が高いかどうかは別ですけどね。ただ、そうすると安定した価格で提供できる電気をベースとしたEVを自動車業界のメインにしたい理由はなんとなくわかります。

 

 

で、われらが日本はというと

2017年度エネルギー白書のデータを参考にすると

1位 LNG 44.0%
2位 石炭 31.6%
3位 石油   9.0%
3位 一般水力9.0%

 

 

となっています。LNGっていうのは天然ガスの事です。

 

このLNGも原油同様、海外から輸入しています。

 

 

そして、この1位~3位のLNG、石炭、石油でどうやって発電しているかというと

 

 

火力発電

です。

 

つまりガスや石炭、石油を燃やして電気をつくっているわけです。

特に東日本大震災のあとは原子力発電所の稼働停止などもあり、それを補う為にLNGの稼働率があがっています。

 

 

あれあれ、ちょっと待ってください。

 

 

火力発電で発電した電気で走るEVと、ガソリンなどの燃料を燃焼させて走るHVは結果として排気ガスを出しているという点じゃそんなに大差ないんじゃないですかね?

 

っていうか、先ほども比較したように車の性能という面では、圧倒的にHVの方が優れているわけです。

 

 

もちろん今後の技術革新でEVの航続走行距離がすごくのびるかもしれないし、バッテリーチャージの時間が短縮されることがあるかもしれませんけど、それはHVも同様でもっと少ない燃料でより長い距離を走れるようになるかもしれないわけです。

 

そうなると電気自動車の立ち位置って結構微妙なんじゃないかなと思うわけです。

 

あとはね、電気自動車が普及しすぎるとガソリン税とか軽油税とかが徴収できなくなるわけで、、。

 

そうすると、それを財源に行っていた道路の補修や整備、赤字有料道路の補填なんかができなくなっちゃうんですね。

 

じゃあ電気自動車の燃料である電気に課税しちゃえば!っていうと、またそれは色々と問題がでてくるわけで。

これに関してはまた別の機会に書こうと思います。

でも車がハイブリッドだろうが電気自動車だろうが、洗車はするだろうしタイヤはついてますからね、これからも皆様の車を任せていただければと思います。

まぁエンジンオイルは電気自動車だとなくなっちゃうけどねw

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1952年創業の今関商会の三代目。 大学卒業後、出光興産(株)の東海支店にてガソリンスタンドの現場から販売促進課、工業用潤滑油課、販売店担当などを経て退社。 2013年より、実家である(株)今関商会に入社。 趣味はNFL鑑賞と筋トレ 2児の父でもあります。 会社ではSS現場やブログ、Facebook、instagram等、SNSの更新も行っています。

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