【車検】平成29年2月から車検の時にメーター周りの警告灯が点灯・点滅しているとパスできなくなるから、その警告灯の意味と原因をざっくり書いてみました。
まぁタイトルそのまんまなんですが、車検時にメーター周りの警告灯が点灯・点滅していると車検が通らなくなります。
では、それぞれ説明していきましょう。
1.エアバッグ
エアバッグになにかしらのトラブルが発生していることを意味しています。
走行中止!!とは言いにくいですが、走行しないに越したことはないです。もちろん事故時にエアバッグが作動しないって事もありえるし、なによりいきなりエアバッグが作動する可能性もありますからね。
これが点灯する理由としては
センサー回路の異常
エアバッグ駆動回路(通電回路・ハーネス類など)の異常
駆動電源(その回路を含む)の異常
が挙げられます。
これは前方だけじゃなくて側方も同様です。
3.ブレーキ
ブレーキになにかしらのトラブルが発生していることを意味しています。
だいたい点灯している時は
サイドブレーキかけたままで走行してしまっている時
が多いです。
これに気づいてすぐにサイドブレーキ解除してくれるならいいんですが、滅多に運転しない方がレンタカーで気づかずにずーーーーーっと走ってて、サイドブレーキが焼き付いて使い物にならなくなるケースがあります。ってか、ありました。
気付けよ!!
結構新しい車だったのに (´;
サイドブレーキが原因でない場合は、
ブレーキフルード(ブレーキオイルともいう)が極端に減っている可能性
があります。残量を確認したい!そんな場合は最寄りのガソリンスタンド(ピットがあるSS)か整備工場、ディーラーに行ってください。
ブレーキフルードを補充しても消えない場合は、
ブレーキマスターシリンダキャップに取り付けられているスイッチの不良
ABSユニットなどの制御装置不良など
が原因として考えられます。
これはディーラーで直すしかありません。
3.ABS(アンチロックブレーキシステム)
ABSとは、急ブレーキ時にタイヤがロックして車がコントロールできなくなる状態を防ぐと共に、ロックによる制動距離(停止距離)の増加を防ぐシステムのことです。
で、そこになにかトラブルが発生しているんだから、結果として
急ブレーキ時にタイヤがロックして車がコントロールできなくなる
はい、そのまんまですね。
ブレーキが壊れているわけではないので減速する事はできますが、停止できなかった場合、人または物にそのまま突っ込んでしまいます。生死にかかわる問題なので、しっかり修理しましょう。
あと事故った場合ですが、自損もカバーされている保険に入っていないと面倒な事になります。詳しくはこちらで
4.エンジン警告灯
一般的にはエンジンチェックランプと呼ばれるもので厄介なんですが、エンジンが始動していない時に異常が無くても一定時間点灯したりします。ただ消えない場合は
エンジンの制御系のトラブルが生じたときの警告
を意味しています。
現在のエンジンには出力や排気ガスの浄化などに関するセンサーなど非常に多くのセンサーが備え付けられています(O2センサー、エアフローセンサー、カム角度・クランク角度センサー、イグニッションセンサー、アクセル開度センサーなど)。また電気系統のトラブルでも点灯しますし、バッテリーがあがり、修理した後にも点灯する場合があります。そのため専門家でない限り、異常箇所の特定は非常に困難です。
そのため、もしこの警告灯が点灯した場合は安全な場所に停めてから、ディーラーなどの整備工場へ電話をして指示を仰いでください。
油圧警告灯
この警告灯は
エンジンオイルの量が減った場合
に点灯します。もしくは
オイルポンプが損傷し、エンジンオイルを潤滑できていない可能性
も考えられます。
外車だとエンジンの構造上の問題なのか日本車に比べるとエンジンオイルの消耗も激しく減りやすいので交換しないまでも3ヶ月に1度は量を確認してもらったほうがいいと思います。
エンジンオイルの役割などに関しては下記のブログなどで細かく説明しているので、読んでみてください!
充電警告灯(バッテリー警告灯)
充電系統が異常のときに点灯します。バッテリーの充電が少なくなってるのかな?とか安易に考えていると大問題になりますので気をつけてください。
車に流れる電圧が一定よりも下回っている事を意味しています。
一般的に車のバッテリーは12Vあり、走行中には14V近くの電圧が流れていますが、それが何らかの原因でバッテリーの充電が出来ない電圧まで下がってしまうと、充電警告灯が点滅します。
車は大量の電力を消費し、また最近は電気制御の車が増えてきているため、その重要性は以前より増しています。電力がない状態で走行することはできません。
バッテリーの残量が底をつくと、エンジンが止まってしまい走行不可能となってしまいますが問題はそれだけではありません。エンジンが止まってしまうと、サイドブレーキは効きますが、フットブレーキが効きかなくなってしまい、ハンドルはとても重くなります。もしこれが下り坂で起きたら、、、想像するだけで怖くなります。
警告灯が点く原因としてはだいたいが
オルタネーター(発電機)の問題
ですが、
オルタネーターを動かすためのベルトの場合
もありますので、とにかく安全な場所に停車して整備工場やディーラーに連絡しましょう。
最後に
さて、ここまで様々な警告灯の説明をしてきました。これまで警告灯が点灯していても車検をパスできていたっていう事に驚きなんですが2017年の2月から厳格化という事で今回ブログで取り上げました。
警告灯はその名の通り、ドライバーに対して警告するために点灯するシグナルなので「まっいいか!」で済まさず、しっかりと問題箇所を修理してください。
またシグナルが点灯しなくても、せめて3ヶ月に1度は無料点検をしましょう。点検をして問題がなければ、それはそれでオッケーだし。もし何か不具合や交換のオススメなどがあったら懐具合と相談して決めてはいかがでしょうか?
車検まで意地でも交換しない!!という方、極稀にいらっしゃいますが結局車検時に色々と整備や交換しなければいけないパーツやオイルが出てきてしまい、かなりの高額請求になってしまう場合もあります。
また万が一不具合が判明した場合ですが、エンジンなどの複雑なセンサーが関係してくるパーツに関してはディーラーでの修理をお勧めしますが、他の問題は整備工場でも十分に対応できる問題なので安価で済ませたい方は町の整備工場やガソリンスタンドでの整備をお勧めします。
弊社の認証工場では、最近の電子制御された車にも対応した専用のツールを使っての車の異常診断もできますのでお気軽にお声掛けください。
またガソリンスタンドでも常に国家整備士が常駐しておりますので、なんでもお声掛け下さい!
今関商会
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