2022年06月01日

OPECとOPEC +の新しい枠組みなるか!?EUのロシア産原油禁輸の影響とロシア外しの現実味

ロシアのウクライナ戦争による原油高

今更なのでロシアのウクライナ侵攻について書く必要はないと思うので割愛しますが、今回の侵攻によって原油価格が高騰しています。元々、高騰していたのに輪をかけて今回の侵攻によって原油価格が高止まりしているのは間違いありません。

そもそもコロナの終焉が見え始め、ヨーロッパ内での移動や海外への移動など車や飛行機の“燃料”の需要が上がってくるのは間違いなく、その投資家の予測通り(というか、それを見越しての資金流入で)原油価格がジワジワと上がっていました。

そのタイミングでのロシアのウクライナ侵攻。

大体どっかで戦争が起きると原油価格が上がるというのは定石で、今回もその例に外れず、ちゃんと上がりました。そしてタチが悪いことに原油価格が高止まりしている状況です。

 

国際的非難とロシア包囲網

今回の侵攻に対し、ウクライナはNATO(北大西洋条約機構)に加盟していないため直接的な援護は受けていませんが各国からサポートを受けています。そしてこれを機にスウェーデンとアイスランドもNATOに加盟することが確定し、隣接している国がNATOの枠組みに加盟するというロシアとしてはとても都合の悪い展開となっています。

そして昨日、EUの臨時首脳会議でハンガリーの反対はあったものの最終的にはロシアからの原油を2022年内に9割の削減を目指す事で着地しました。
※ハンガリーは当面は陸上パイプライン経由の輸入分を対象から除外し、海上輸送分のみとする妥協案で折り合いました。

またこれまでアメリカ国内では侵攻後も特例として残っていたロシア国債の元利払いを受け取ることが認められていましたが、この特例も失効となりその後はロシア国債の元利払いを受け取ることが禁止されるようです。そして6月以降は米国のロシア国債保有者への支払いは困難となることが予想されます。今回の措置は米国の個人や金融機関が対象なため、米国以外の債券保有者への支払い継続は可能なようですが、その場合も返済条件と異なるルーブル建てで支払えば、猶予期間を経過した後にデフォルトと認定される可能性が高くなり、ロシアという国がデフォルト(=国家政府の債務不履行)となるかもしれません。

 

EUのロシア産原油禁輸で枠組み変更か!?

上記にあったようにEUがロシア産の原油を禁輸することが確定しました。これにより市場に流れる原油の量は確実に減ります。

ちなみにロシア産の原油輸出先は

となっており、EUが半分以上を占めますが続いて中国や旧ソ連諸国、日本、アメリカなどが続きます。

ちなみにロシアの原油生産量は1,052万バレルで、これは世界全体の12%を占めていました。しかし2022年内に1割まで縮小するので結果として市場への流通量は減り原油がさらに上がることも予想されています。いや、予想されていました。

しかし、ここでニュース!!

世界の原油価格に多大な影響を与えてきたOPEC、そしてOPEC +の枠組みからロシアを除外する動きが出てきました。

つまりロシアがこれまで担ってきた市場流通量をOPEC、そしてOPEC +に加盟している国々で賄って原油価格の高騰に歯止めをかけようという動きが出てきたというわけです。

ロシア外しで予想されるリスク

もしOPECからロシアが外されて、残った加盟国で今までと同じレベルの市場流通量にまで増産した場合、

原油価格の下落はもちろん想定できますし、原油高で困っている様々な業界は少なからず今の逼迫したコスト高から片足くらいは逃れることができるでしょう。

でも、これは本当はOPECは少しでも高い値段で少しでも多くの量を売りたいのは当然なので流通量を増やして価格を下げるというのは、ある種“慈善事業”みたいなもんです。

ただ、どこまで安くできるのかはOPECが操作できるわけではなく、そこに投資家など様々な資本家の思惑が織り混ざってきます。

で、問題なのはここから。

OPEC側が想定している原油価格より下がってしまい、「いやぁこれ以上は安売りしたくないから減産して原油価格上げよう!!」ってなった時に厄介な暴れん坊がいるんですよ。

 

ロシアです。

 

ロシアが今回の禁輸措置で産油量が減っているとはいえ、サウジアラビアとアメリカを除いた場合最大の産油国なので、そんな国が「原油価格なんて知ったことかぁ!!!ウチは売るぞー!!!」って言い出してOPECの言う事聞かなくなった場合はもう誰も止められないんです。

だってOPECから外しちゃったから。

そうなると、その煽りを喰らうのはOPECです。

みんなのために増産して“慈善事業”したのに…なんて言っても、「消費者は安ければ安いほど良い!」という原理原則で動くので誰も助けてくれません。

そんな可能性があるので、今回のロシア外しは多分やらないんじゃないかと思います。

十分に制裁されているのに、追い討ちかけるような事しなくてもよくない?みたいな雰囲気で、なんとなく議題には上げたけど「保留」ってなる気がします。

議論に議論を重ねているうちに、ウクライナとロシアの停戦とかが決まって「じゃあ今まで通りで」みたいな感じになるんだろうなーと思います。

 

最後に

原油価格の高騰もそうですが、何より円安が輸入に大打撃を与えていますね…。

決算が良かった、最高益だ!みたいな石油元売りのニュースがありますが実はそこにもカラクリがあってね…と色々思うところあります…

円安×原油高は日本にとって何も良いことを生みません。

ただ、この円安も原油高もまだ当分終わりそうにありませんね。

現在、政府から出ている補助金も9月までは確定しているけどそれ以降どうなるのか不透明だし。

ただ悲観的になっていても仕方ないので、今できることをやるしかありません。

 

「悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する」

 

常にこの気持ちで頑張るしかないですね。 

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今関商会

1952年創業の今関商会の三代目。 大学卒業後、出光興産(株)の東海支店にてガソリンスタンドの現場から販売促進課、工業用潤滑油課、販売店担当などを経て退社。 2013年より、実家である(株)今関商会に入社。 趣味はNFL鑑賞と筋トレ 2児の父でもあります。 会社ではSS現場やブログ、Facebook、instagram等、SNSの更新も行っています。

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