2019年12月17日

COP25や化石賞受賞から思う日本の立ち位置と世界に示すべき姿勢

温暖化とはそもそも何なのか?

そもそもこの温暖化というのは何なのか?フロンガスがオゾン層を破壊して…みたいな話とか、大気中の二酸化炭素が増えてとか色々これまで学んできましたが定義として地球温暖化とは、

人間活動の拡大により二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素などの温室効果ガスの大気中の濃度が増加し、地表面の温度が上昇することをいう。

という事らしいです。

そして専門機関によれば、21世紀末までに地球全体の平均気温が1.4~5.8℃あがると予想されています。

だから世界で排出やめましょー、代替エネルギーに変えていきましょーっていう活動が活発になってきているんですね。

現にここ数年の夏とか気温が35℃超える日がありましたからね。僕ら(35歳)が小さい時なんて天気予報で30℃超えるだけで暑いとか言ってましたけど、今はそこから更に5℃も高いんですもんね。すぐに熱中症なりますよ。もしかしたら最近の子達は少し進化してこの温暖化に適応した体温調節ができるようになってきているのかもしれませんが…。

島国日本とエネルギー

日本は国土の70%が山岳地帯で、森林率も67%という簡単に言えば国民が活動できるエリアが限られています。また地震も多く、台風の通り道でもあるので災害に多く見舞われている国でもあります。エネルギー資源にも乏しく、過去でいえば1941年に西欧からの石油輸出禁止に直面し、石油資源を求めて真珠湾攻撃とオランダ領東インドの侵略に踏み切った例もあります。そんな日本はどんなエネルギーによって動いているかというと

2018年のデータでは77.9%が石炭やLNG、石油などの火力発電に依存しています。東日本大震災以降、一時は0%にまで落ちた原子力発電も徐々にですが割合を増やしていて4.7%までになりました。

つまり日本国内に流通している電気などのエネルギーの大半は火力発電によるものだという事です。

なので国内でガソリン車でなくハイブリッド車や電気自動車が普及したとしても結果として、その電気は火力発電によって発電された電気なのでエネルギーにする段階で二酸化炭素を排出するか、車から排出されるかの違いだけで二酸化炭素を排気していることには変わりないんですよね。

これ、well to wheelって考え方なんですけど、それはこちらで

っとまあ、日本っていう国はかなり火力発電に頼っているという事をまず理解していただきたいと思います。

COP25って何?

COP25って何?っていうと

Conference of Parties

の略称で“締約国会議”という意味です。

初めて開催されたのは1992年で大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを究極の目標とする「国連気候変動枠組条約」が採択され、世界は地球温暖化対策に世界全体で取り組んでいくことに合意しました。それ以降は国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)が1995年から毎年開催されています。

で、その開催25回目なのでCOP25って事です。

そのCOP25で日本は二度「化石賞」というのを受賞しています。これは国際NGO団体がCo2削減の取り組みに消極的な国に対して授ける不名誉な賞です。

で、これ開催中に毎日1~3位まで選出されるらしくて、COP25の開催期間って2週間、つまり14日間なんですよね。で、毎日選出だから42枠あるんですよね、受賞枠が。しかも過去の例をみると1~3位まで独占とか意味不明な選出もあるので、もう何がなんだかわかんないんですよね。

で、調べると日本が初めて化石賞を受賞したのが1999年のCOP5でした。

そっからは大体毎年受賞してるんじゃないか?っていうレベルで受賞してるみたいです。

なのに、なんで今更そんなに騒ぎ立てるんですかね?

どうにかして安倍政権にマイナスイメージを植え付けたいんですかね?

ってかアメリカはパリ協定からの離脱とかですでに受賞してるみたいですけど、中国とかインドは?忖度?

これ、オリコンくらいいい加減だな

なので、この化石賞自体にはあんま気にする必要ないですね。

批判されている2点と日本が世界に示すべき姿勢

化石賞があんな騒ぎ立てるような大したことない賞だってことはわかったんですが、世界の潮流として化石燃料の消費を減らそうとしているのは事実です。そしてその流れのなかで日本は

#1.国内のエネルギー供給のために利用していること

#2.海外へのプラント輸出に対して公的支援を行っていること

この2点が批判の対象となっています。

#1については先ほども書いたように日本国内のエネルギー供給の約77.9%が火力発電に頼っているわけで、これを原子力発電に切り替えることは東日本大震災を経験した世論としては賛成できかねます。また日本という独特な国土形成がされている国で海上や山間部に大規模な風力発電を設置することでどれだけの自然エネルギーを国内に供給することができるのか、地熱発電など地震大国として活用できるかもしれないが地熱資源の80%が国立公園内にあるため開発規制されている、温泉事業者による反発などあげられますが最大のデメリットは施設規模と発電量が比例しない(つまり費用対効果が悪い)など様々な理由があげられます。あとやはり安定供給という面で自然エネルギーは日本においては不安定すぎる気がします、個人的に。

ってか、その前に化石賞の時にも書いたけどもっと石炭消費してる国あるんだから、まずそっちだろ!!

ちなみに2018年の石炭消費量ですが

1位:中国  1,906,725千トン
2位:インド  452,221千トン
3位:アメリカ 317,010千トン
4位:日本   117,473千トン

となってます。

こいつらに化石賞をくれてやってくれ!!

そして#2に関しては、発展途上国・開発途上国に対して技術を売るのをやめろ!という批判ですが、現在世界に一番技術を売っているのは中国です。なので、日本が技術を売らなくても中国が売るだろ?って話です。なので、いまいちこの批判も的は得てるけど大したことないかなと思います。

#1も#2も結局批判しやすい相手(国)にしか言っているイメージしかなく、変にアメリカを刺激すれば今のトランプ大統領は脱退することも選択肢にいれてくるだろうし、中国やインドの資本がズブズブに入っている国なら、そこまで強く批判することもできないと思います。結局批判をいっても黙ってそうな日本に矛先を向けているというのが個人的見解です。

なので今回のCOP25で小泉環境相の発言や梶山経産相の発言に批判が集まっていますが、これは誰が発言しても同じ内容になると思いますし小泉さんだから梶山さんだから~というのではなく、ある意味ブレない日本の姿勢を世界に示したと言えます。

ただじゃあ無視していい問題かというと違うと思うので、日本はCo2排出量をいかに減らすかという技術革新に注力する必要があるとは思います。火力発電だけでなく水力や風力などでもより効率よく発電できるような技術を開発し、それを国内だけでなく海外に技術販売していくことで世界の省エネに貢献していくというのがエネルギー資源が乏しく輸入せざるおえない島国日本が日本に示すことができる姿勢なのではないでしょうか。

最後に

今年も残すところ2週間となりました。暖冬とはいえ、それでも寒い日はあります。日本のエネルギー問題について今回書きましたが、エアコンで暖房をガンガンにかけるのもいいですが石油ストーブで上にヤカンを置いておくのも悪くないですよ、アロマとかでないけど。

何が言いたいかって?

灯油買ってねー!!!!ってことです。

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今関商会

1952年創業の今関商会の三代目。 大学卒業後、出光興産(株)の東海支店にてガソリンスタンドの現場から販売促進課、工業用潤滑油課、販売店担当などを経て退社。 2013年より、実家である(株)今関商会に入社。 趣味はNFL鑑賞と筋トレ 2児の父でもあります。 会社ではSS現場やブログ、Facebook、instagram等、SNSの更新も行っています。

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