カストロールcastrol、エネオスENEOS、モービルMobile、出光IDEMITSUのエンジンオイル0w-16を比較してみた!各社問合せ済み
この前書いた、
の最後に出光興産からやっと0w-16のエンジンオイルが出たよー!!って事を書いたんですけど、すでに3社ほど0w-16を販売している元売り含むオイルメーカーがあったので比較してみました。
私自身としてもそれぞれのスペックなども調べたんですが、ベースオイルというエンジンオイルの優劣に大きく関係してくるオイルのデータが公表されていないメーカーもあったので思い切って各社に問い合わせてみました。(公平を期すために出光興産にも問い合わせてみました)
ちなみに企業が違うとはいえ質問内容は全く同じ文章でも、その対応に関しても色々と思う事もあったので、それも比較してみました(笑)
あと色々とベースオイルについて調べているうちに闇を知ってしまったんですが、その前にまずこちらの表をご覧ください。
ベースオイルってこのように5つのグループに分類されています。で、
グループ1~3までは鉱物油がベース
になっていて、
グループ4・5は化学合成油と呼ばれるものがベース
となっています。
で、一部鉱物油と化学合成油を混ぜた部分合成油っていうベースオイルも存在します。
このそれぞれのベースオイルに色々と添加剤を混ぜてエンジンオイルなどを作製するんですが、こっからが闇
日本では化学合成油の定義がないため、グループ3基油を用いたエンジンオイルは、会社によって「鉱物油」として売られたり、あるいは「化学合成油」で売られていたりして統一されていない。
※基油=ベースオイル
えっ、そこって結構重要なトコじゃないの!?
そのグループ3で鉱物油か化学合成油かでポジショニング変わるんだし!!
で、もっと調べると
グループ3に該当するベースオイルは超高粘度指数基油、高度水素化精製油、合成油、シンセティック等様々な呼び方がされており、その定義が曖昧
なんだその、No.2の呼び方が会社によって店長代理だったりサブマネジャーとか主任って呼ばれるせいで他社の人と話した時に序列がゴチャゴチャになる感じは!!!
統一してください!
統一されてないと言えば、バレルもそうだね。詳しくはこちら
さて、そんな色々と闇が垣間見えてつつも、それでは各社の0w-16のスペックについて書いていきましょう。
※説明する順は市場に出た順としています。
Castrol製マグナテック プロフェッショナル
販売日:2015年4月20日
ベースオイル:全合成油
API:SN
この0w-16というSAE粘度番号で最も早くマーケットに登場したエンジンオイルです(※車メーカーの初充填油は除く)。で、wikiとかで調べると「化学合成油の概念を変えた」とか書いてありますが、カストロールが闇というかグレーゾーンを作ったといっても過言ではありません。もともとこの”全合成油”は”100%化学合成油”って表記されていたくらいですからね。なので、全合成油って記載があってもベースオイルはグループ3の鉱物油ですから、そこんとこお間違えないように。ってか、本当に100%化学合成油だったら量販店でさえあんな安い価格で販売できないし!
ちなみにお問合せには未だ無反応です
いつ返信くるんだろ?
【追記】返信きました!(2日目に!)
#1. 全合成油とフル合成油とは何が違うのか?
⇒同様です。
#2.標題の商品で使用されているベースオイルはAPIにおける5つに分類されたグループのどこに該当するのか?
⇒APIが定義するグループIIIになります。
という事で、やはりカストロールもグループ3に該当するベースオイルを使用しているようですね。そして後述にもあるフル合成と全合成は同義語という事も確定いたしましたので、ここに記させていただきます。
JX製 ENEOS FINEモーターオイル
販売日:2015年10月2日
ベースオイル:
API:SN
石油業界最大手が販売する0w-16。ここではベースオイルをシンセティックって呼んでるみたいですね(4L缶にSynthetic)って記載があるし。
で、何がすごいって
お問合せセンターの迅速な対応がスゴイ!!
問い合わせて30分でメール返信きたし。
しかも「APIで5つに分類されているうちの何番のグループに該当しますか?(一部省略)」っていう質問に対して
添付したエンジン油のAPI基油分類では、グループⅢに当てはめるしかございません。しかしグループⅣ(ポリーα-オレフィン)の粘度指数126~128と比較し、WBASE(弊社の基油の名前)という粘度指数が140を超える超高粘度指数基油を用いています。合成油を凌ぐグループⅢ基油になるでしょう。
っていう丁寧な、でもグループ3には属してるけど他とは違うよ!ってアピールも入っていて、しかもわざわざAPI基油分類の表までPDFで添付してくれるという手厚いメールでした。
まず、そこに感動したね。
で、このエンジンオイルは調べると部分合成油って書いてあるのね。
ってことは鉱物油と化学合成油を混ぜたものなんだけど、でもグループ3なら鉱物油のはずなのさ。で、気になったのがさっきのメールに最後書いてあった
合成油を凌ぐグループⅢ基油
ていう表現ね。
確かにグループ分けすると3なんだけど、粘土指数的にはグループ4なんだわ。っていうニュアンスにもとれるので粘土指数的にグループ4の化学合成油に分類されるんだけど、定義的にはグループ3の鉱物油に分類される=色んな意味が混ざっているので(定義的)部分合成油なのかな?と思います。
もうね、闇の部分をはっきりさせないと混乱するな、これ。
Mobile Super 3000 0W-16
販売日:2016年7月
ベースオイル:部分合成油
API:SN
カストロールとENEOSは知ってたけど、Mobileからも0w-16が出ているのは今回調べていくうちに知りました。
ここに関しては全く情報がなかったので問い合わせたところ
Mobil Super 3000 0W-16 のベースオイルは合成油になっております。
API(アメリカ石油協会)のガソリンエンジンオイル性能は現時点で最高のSNです。
っていうメールをいただきました。その間、約2時間!!十分早いね!
で、合成油といっているのでグループ3なんでしょう。4L缶にもENEOSと同様syntheticって記載あるし。
でもMobileに関しては本当に情報が発見できなかったので、先程の問い合わせに「こちらの商品は部分合成油の分類で宜しかったでしょうか?」っていう文面を加えたんですが、そこに関しては言及なし。
特にENEOSほどのアピールもなく、淡々とした内容でした。
実際、ENEOSと同じ表記のsyntheticなんですが、ベースオイルもENEOSばりの高品質なのが入ってるんですかね?
そこんとこ気になります。
出光興産 エコメダリスト
販売日:2016年10月1日
ベースオイル:フル合成油・超高Ⅵ油
API:SN
カストロールが昨年4月、JXが昨年10月、Mobileが今年の7月なので、周回遅れでの販売スタートです。
遅ぇ!!!
“海賊と呼ばれた男”を読んだことがある方はわかると思いますが、出光興産という会社はもともと満州鉄道の潤滑油で名を挙げた会社なので、新しい規格のエンジンオイル開発で後れをとったのはマークを掲げている身としては残念ではあります。
で、他と同様の問合せに対しては
首題の件、弊社お問い合わせ窓口へご質問いただきました件、
0W-16のベースオイルですが、API分類でグループⅢに該当致します。
そっか、結構後出しだったにも変わらず、他と同等かという少し残念な気持ちになりました。
ちなみに、問合せから一度最寄りの販売拠点に連絡がいって、そっから返事がくるという流れでした。それでも4時間で返信くるんだから、ある意味スムーズかも。
で、4L缶に Fully Syntheticって書いてあるから、フル合成なんだな!って思って缶を調べたら
やっぱり、フル合成でした。
で、フル合成と全合成の違いがいまいちわかりません。
たぶん Fully Synthetic を フル合成って訳すのか全合成って訳すのかの違いな気がします。
最後に
今回、公平を期すために同じ問い合わせをしました。(一部返信きてませんが)
その返信内容から、もし私が一般の消費者だったらと思うと間違いなく
ENEOS FINEモーターオイル 0w-16
を選ぶ気がします。
メールとはいえ、問合せとはいえ、しっかり営業された感がありましたし、文面からも他とは違うよ!っていう好印象を受けたのは事実です。
ただ、カストロール・出光という Fully Synthetic と記載されているものと、ENEOS・MobileのようにSyntheticのみが記載されている場合があるので、そこに関してはもしかしたら差があるのかもしれません。
でも、今回のこのブログを書くに際して、0w-16ってというかエンジンオイルって奥が深いなぁと改めて感じましたし、色々と闇な部分も見ることができたりして個人的にはとてもいい経験をしました。
さて最後の最後に弊社の宣伝もさせていただきます。
もちろん出光興産の看板を掲げているので、弊社で取り扱っている0w-16は今回紹介させていただいた
エコメダリスト 0w-16
弊社では、この0w-16を以前から販売されていたエコメダリスト0w-20と同額の
1,730円/L
で販売しております。
また弊社では、これらエンジンオイルを取り扱う出光興産認定のゼプロマイスターという資格をもったスタッフが全てのガソリンスタンドに常駐しております。
是非、この機会にこのエコメダリスト0w-16を試していただければと思います。
また交換する際はその効果を最大限体感していただきたいので、フラッシングやオイルエレメントの交換もおススメいたします!
最寄りのSSは下の画像をクリック!(各SSの所長達です)
また現在、今関商会ではガソリンスタンドとしての営業だけでなく、車検・一般整備・持込み作業にも力を入れております。
GooPitを経由していただければ、amazonなどでお客様自身が購入いただいたパーツやタイヤなどの取り付けを積極的に行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。
またガソリンスタンド事業以外にもバッティングセンターや模型店なども運営しておりますので、御来店いただければ幸いです。
今関商会
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