2020年06月29日

出光・昭和シェル、エネオス・東燃ゼネラル、合併の巧者はどっちだ!

出光がIDEMITSUでidemitsuでapollostation

2020年6月19日、正式なアナウンスとして来月7月からコーポレートブランドを刷新し、既存の両ブランド(出光興産・昭和シェル)のカード相互乗り入れが可能となる2021年4月からSSブランドを統一のうえ、コーポレートブランドと一体感を持った新たなSSブランドを展開していきます。

というプレスリリースがされました。

で、このアポロステーションっていうのは

新たなSSブランドapollostationは、これまでのガソリン、軽油など燃料油の供給や車関連サービスの提供にとどまらず、地域の人々の移動と暮らしを支えるサービスステーションという未来像を見据えています。SS全体の塗装、キャノピー、制服のデザイン等は現在、今秋販売店・特約店に説明する予定で開発を進めています。ブランドの統一と共に、カードをはじめとする販売施策を一本化し、さらなるお客様の利便性の向上に努めてまいります。

という想いがつまっているようで、図解すると

家庭用ロボットメンテナンスのロボ感がすごい!!!

これと似た雰囲気を感じる….。

 

JXTGはENEOSでENEOS

時をほぼ同じくして業界最大手のJXTGホールディングスは商号(社名)がENEOSになりました。

 

似てるようで少し違う合併後の展開

出光興産と昭和シェルが合併する・しないで揉めている間に、エネオスと東燃ゼネラルが合併しました。

これまで何度となく合併・吸収を繰り返しているエネオスと東燃ゼネラルはコツがわかっているというかなんというか全てがスムーズで、ドタバタ劇場を繰り広げている出光興産・昭和シェルを横目に、全国にあるブランドの統一を進めました。

簡単に書くとこんな感じ

じゃあ出光興産はどうなのかというと、

私も書いてて意味がわからなくなってきました。

整理すると現在は

商号:出光興産株式会社

トレードネーム:出光昭和シェル

で、来月7月からコーポレートブランドを刷新すると…

なに?コーポレートブランドって商号なの?トレードネームなの?って思ったので調べたら

 コーポレートブランドとは、ステークホルダーが、その会社・グループに対して抱くイメージを決定付ける無形の資産である。企業には、大きく分けると“有形資産”と“無形資産”の2つがあり、その中でも、無形資産は企業価値に、より多くの影響を与えている。無形資産の中でも、特に注目をされているのが「コーポレートブランド」である。ブランドとは、その企業(会社)らしさであり、その企業そのものをあらわすものである。その企業が出している商品・サービスが、顧客が考える「その会社らしさ」を有していることが重要である。また、企業はその独自性を表す要素をマネジメントし、自社のコーポレートブランドを築くことが必要である。

おい、もっとわかんなくなったぞ!!!

”らしさ”ってなんだ、”らしさ”って!!

合併して新会社になったのに、らしさもくそもないだろ!!

で、結局そのコーポレートブランドは商号なのか、トレードネームなのかわかんないし!!

個人的見解で商号を氏名、トレードネームをあだ名とすると

氏名:山崎 弘也(やまざき ひろなり)※初めて知った

あだな:ザキヤマ

ってことになるわけで。”らしさ”の話になると山崎弘也<ザキヤマになるから、

 

コーポレートブランド = トレードネーム

ってことでいいんですかね?

じゃあ

ってことですね。

 

一体感とはなにか

既存の両ブランド(出光興産・昭和シェル)のカード相互乗り入れが可能となる2021年4月からSSブランドを統一のうえ、コーポレートブランドと一体感を持った新たなSSブランドを展開していきます。

とアナウンスした出光興産は

商号:出光興産
コーポレートブランド:idemitsu
SSブランド:apollostation

一方、エネオスさんは

商号:ENEOSホールディングス
SSブランド:ENEOS、ENEOS Enejet

 

一体感があるのは、ENEOSのほうじゃない!?

ってか、衝撃映像載せますよ

やばくない、これ

ENEOS系列なのに、アポロステーションってデカデカとあるの。

奇跡のコラボレーションですよ。

カタカナじゃなくて、アルファベットだから!!!っていうのは目に見えてるけど、、、大丈夫なん?

 

アポロマークを掲げる身として

アポロステーションが既に存在していることにも驚いているんですが、やはりSSブランドを刷新したのが驚きでした。

既存の出光系列のガソリンスタンドはキャノピー(ガソリンスタンドの屋根部分)にIDEMITSUとロゴマークが打ち出されています。

でも、今回のSSブランド刷新でロゴマークも微妙に変わったし、アポロステーションっていう文字がIDEMITSUの部分に入ることになるんだと思います。

何が言いたいかというと、

既存店まで塗装しなきゃいけないじゃん!!!

ってことなんですよ。

いやどうせその塗装負担は元売りが持ってくれるからいいでしょって思う部分もあるけど、これじゃあ出光・昭和シェル全部塗装終わるのに、どれだけの予算と時間が必要なんだって話です。

ENEOSは既存のENEOSのSSはそのままで旧東燃系列をENEOS ENEjetに変えることでコストをだいぶ下げたと思うんです。で、塗装対象を旧東燃系列に絞ることでコスト削減以上にスピード感をもって全国の店舗をENEOS系に染めていったわけです。

どう考えたって、こっちのほうが利口だと思うんですよね。

昭和シェルのあの貝殻マークは石油メジャーのロイヤルダッチシェルに所有権があるので、ロイヤリティが発生します。その期間だっていつまでなのかわからないし、もしその使用期限を過ぎてしまったら否が応でもロイヤリティを払わないといけないわけです。

そうなると、必然的に今回のアポロステーションへの切替は優先的に旧シェル系をやらなくてはいけないわけで…。そうなるなら、もう旧シェル系だけをアポロステーションに切り替えちゃえばいいんじゃないですかね?

もちろん、全SSをアポロステーションに変えることで一体感を出したいのはわかるんですが、なんかそういうことじゃないんだよなー。

 

打倒ENEOS!

こんな事している間にも、ENEOSがどんどん一体感をだしていくし、ユニフォームだって統一されたし、これまで以上に差が開いている気がします。

統合して、ひとつの会社になったはずなのに出光は出光、シェルはシェルで取り組んでいる感が否めなくて全く統合できてない。

ENEOSを倒すというか、業界最大手になってやるくらいの気持ちの面で統一していく方向にもっていけばいいのにな。

勝ち目のない相手にいつまでたっても悟空とベジータが個別に戦ってて合体しない感じ。早くちゃんと合体してくれませんかね?

色々と施策も考えているんでしょうけど、それこそENEOSを見習ってもう少し効果的にCMうってもらえると現場にもポジティブな影響があると思うんですけどね。

でも、このブランディング方法とかネーミングとかみてるとそれも儚い夢なのかなと思ってしまいます。

でもまぁ私達、販売店はお客様に最も身近な距離にあるので名前が変わったからといって仕事自体大きく何かが変わるわけでもないですし、今できることをやっていくしかありません。

徐々にお客様も戻ってきてはいますが、第二波、第三波には細心の注意を払ってコロナに負けずに営業していきたいと思います。

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今関商会

1952年創業の今関商会の三代目。 大学卒業後、出光興産(株)の東海支店にてガソリンスタンドの現場から販売促進課、工業用潤滑油課、販売店担当などを経て退社。 2013年より、実家である(株)今関商会に入社。 趣味はNFL鑑賞と筋トレ 2児の父でもあります。 会社ではSS現場やブログ、Facebook、instagram等、SNSの更新も行っています。

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