【視点を変えよう】電気自動車はガソリンスタンドにとって敵なのか
誰にとって敵なのか
石油業を営む会社にとって、電気自動車はガソリンなど化石燃料をエネルギー源とする自動車にとってかわる自動車なので敵になると思います。特に燃料給油のみに特化した洗車機などを併設していない完全ピュアセルフは純減になってしまいます。
また先取りして水素ステーションなどを建設した会社にとっては「これからは水素の時代って言ってたじゃん!!」という感じでしょうか。まぁでも水素ステーションも水素自動車が普及する前に電気自動車が普及してしまうと困るでしょうからね。水素ステーションに関しては近隣にENEOSブランドの拠点がありますが、既に建設されて2年くらい経過してるはずなのに一度もチャージしている車を見かけたことがありません。水素だとか電気だとかいう前にどうやってビジネスとして成り立っているのかの方が気になります。
ガソリンスタンドにとって敵ではない
なぜこう考えるかというと、ガソリンスタンド(完全ピュアセルフ除く)には燃料以外に様々な商材があるからです。それこそ洗車機だってあるし、タイヤ交換だってあるでしょう。現にテスラに乗ってるお客様は燃料チャージはしませんが洗車のために来店いただけてたりするので、一概に電気自動車はガソリンスタンドの敵だ!と見なすのは極端だと思います。
逆にそういったサイドメニューというか燃料ではないところのサービスを充実させたり、精度を上げたりすることで集客につながっていくと思います。
ただ“敵ではない”というのは、つまり味方でもないという事です。それはやはり燃料のニーズとは離れてしまうので、燃料をメイン商材とするビジネスとしては味方まではいかないかなという事でこういう表現です。
ふと書いてて思ったのは電気自動車の車検ってどうやるんですかね?エンジンではなくてモーターなので、そこのメンテナンスというか周辺の整備含めて気になるところではあります。モーターになると多段変速ギアが必要ではなくなるので、ミッションオイルの交換もなくなりますし、モーター駆動だからエンジンオイルが存在しないし、モーターオイルとかそんな頻繁に交換するような代物ではないので、、、。
結論
燃料のみのガソリンスタンドにおいては電気自動車は敵でしかないが、洗車機など燃料油以外の商材を有するガソリンスタンドにとっては敵ではない(味方でもないが)というのが結論です。電気自動車が時代とともに普及し、市場割合が増えていく今後はいかに電気自動車のユーザーですらもガソリンスタンドの洗車などを利用してくれるよう燃料以外の商材の豊富さやサービスなどを充実させて集客していくかが課題です。しかしこれは電気自動車が普及する・しないの話ではなくて常に考えていかなければいけない問題だと思います。ただ、どうしても偏見が凝り固まって斜陽産業に陥って構造変化を起こしにくい石油業界として変化に対応できなくなっているのが浮き彫りになっただけじゃないのかと思います。これに関しては消防法の改正なども含めて現代に沿った変化に対応していけるような業界に少しでもなっていってほしいと思う次第です。
今関商会
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