2019年03月25日

混沌のベネズエラ、制裁を緩めないアメリカ、ここにきてロシア参上

大停電で大混乱

泣きっ面に蜂な状態になっているベネズエラ。ただでさえ国内が混沌としている中で、今度はベネズエラ全土が大停電。結果として以下のような事案発生!!

・石油プラントの稼働停止 → 原油精製できない → 輸出量減少 → 財政悪化
・冷蔵・冷凍施設の稼働停止 → 食糧の腐敗 → 食糧危機の悪化
・給水システムの稼働停止 → 断水、生活水準の著しい低下、健康被害
・セキュリティシステムの稼働停止 → 略奪行為の横行、逮捕者続出(320件/週)
・医療システムの稼働停止 → 透析不可、人工呼吸器の使用不可などで死者40名以上

私たちの生活で停電が発生した場合、蝋燭などを使って明かりを灯すが現在のベネズエラのインフレ率は268万%(2019年1月)なので、一般市民には手が届かない金額になって購入するのは不可能。いくら持っていたとしても、さすがに1週間以上の蝋燭のストックがある家は滅多にないでしょう。

ちなみに今回の大停電に関して現政権のマドゥロ大統領はアメリカによるサイバーテロを主張しているが、その確証はない。でもこの混乱に乗じて一気に攻勢をかけてクーデターを起こしたいであろうアメリカならやりかねないと思えてしまうのが怖い。

そして、そんな現状を打破すべくマドゥロ政権がとった策が

・公共サービスを確保するための軍による新たな部隊の設立
・対抗勢力として頭角を表していたグアイド暫定大統領に容疑をかけ拘束

うーーん、これって政権にとって有利な事ばっかりじゃない??
もしや意図的に停電を発生させて政権に向いていた市民の目を逸らすためじゃないの?とすら思ってしまう。
これはよくある政策ですよね。国内のムード悪くなってくると別の国のせいにしたり、少し混乱させて政権打倒なんて考えられない状況を作り出すとかね、、、。

しかもなんか色々調べてたら、国内の発電でメインとなっている水力発電所とその配電網が整備不良でぶっ壊れたのが原因らしいです。最低限は整備しとけよ!!って思いますけど、国内の失業率は相変わらず高水準(35%以上)ですからね。企業倒産や給料未払いとかあったら最終的にこうなるよねっていう悪例ですね。

そんな最悪な状況に手を差し伸べようとしているのが中国ですが、これに関してはベネズエラ側がどういった対応をとったのかはまだ不透明ですけどね。

制裁の手を緩めないアメリカ

すでに今年1月にベネズエラ国営の石油会社PDVSAに経済制裁かけたが、このPDVSAは傘下にアメリカ国内に製油所をもつシトゴ・ペトロリアムがあり、ベネズエラにとって最重要な海外資産、そしてその資金が政権に流れることを食い止めることが目的だった。※PDVSA傘下のシトゴは資金管理された特定の口座に送金する事を条件にアメリカ国内での営業は継続中

そして今月19日、第2弾の経済制裁としてベネズエラ国営の鉱山会社に対して独自制裁を発動。その理由として現政権による違法な金の採掘、そして金輸出による外貨獲得手段の封鎖が目的となっている。また政府高官など個人に対する制裁も行なっている。この鉱山会社への制裁はマドゥロ政権にとって権力維持の生命線だったに大打撃を与えることになるだろう。

ロシア参上

かねてから社会主義国としてベネズエラを支持し、3ヶ月前にも合同軍事訓練を行なっている両国だが、ここにきてロシアが軍幹部を連れた軍用機と救援物資を積んでいると思われる貨物機でベネズエラに着陸した。これに関しては両国の関係者は口を噤んだままだが、アメリカにとっては厄介な展開だろう。

混迷を深めるベネズエラだが、一体どうなるのか、このまま独裁政権が続くのか、それともクーデターによる“ベネズエラの春”が訪れるのか。

まだまだ先は長そうです。

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