2020年02月07日

割賦販売法改正に伴うクレジットカード取引のセキュリティ強化でガソリンスタンドのお会計が若干面倒くさくなる件

そもそも割賦販売って何?

割賦販売とは

売買代金の支払いを分割して支払うことを条件とした販売方式。支払間隔に応じて週賦・旬賦・月賦・年賦などの方法がある。消費者信用のうちの、販売信用の一つ

で、この中にクレジットカードの支払方法も含まれるわけです、一括とか分割っていうカタチで。

2016年12月に割賦販売法が一部改正する法律案が成立

この一部改正に関しては、その背景にクレジットカードの不正利用などがあります。特にスキミングによる被害が増えていることもあり、セキュリティ的に脆弱な磁気ストライプではなくICチップ内蔵クレジットカードに移行させカード情報の保護することが世界の大きな潮流となっています。

そのうえで重要なのが次の2点の準拠です。

EMVへの準拠(不正カード使用の防止)

EMVとはEuroPay、Mastercard、Visaの略語で、この3社間で合意した“ICカードと端末に関する仕様”を定めた国際標準です。従来の磁気ストライプでなくICチップからの情報読取&PIN(Personal Identification Number)入力によるカード決済が必須となります。

PCI-DSSへの準拠(カード情報の保護)

PCI-DSSとはPayment Card Industry Data Security Standardsの略語で国際カードブランド(AmericanExpress、Discover、JCB、Mastercard、Visa)が共同設立したPCI-SSC(Payment Card Industry Security Standards Concil) によって管理・運用されており、加盟店においてはカード番号情報などの非保持化、万が一保持する場合はPCI-DSSが定める方法式を準拠することが必須となる。

ちなみにこの対応に関しては

カード会社・非対面加盟店:2018年3月末まで
       対面加盟店:2020年3月末まで

が期日となっています。

ガソリンスタンドでの決済はどう変わるのか?

出光興産としての方針

  • 期日(2020年3月末まで)にカード情報の非保持化を実現させる。
  • クレジットカードの読み取りは磁気ストライプでなく原則ICチップで行う。
  • 本人確認方法や決済手順等については、カード業界と石油業界での取り決めに準拠する。
  • カード情報非保持により顧客識別などができなくなることを回避するため、PAN(Primary Account Number)以外の情報で管理する。

  • 現金会員カード・キャッシュプリカ・掛売カード・発券店値付けカード等のハウスカードについては従来通り磁気ストライプ読取とする。

お客様目線でフルサービスはどう変わるのか?

【これから】

  • 給油額が15,000円を超える場合、一度車外におりてパスワード入力が必要
  • 燃料(1種)+1作業(洗車、オイル交換、タイヤ交換等)はレシートが二枚。
    つまり、これまで1枚のレシート内に集約されていた項目(燃料や作業)が項目ごとにレシートになってPINもしくはサインになるという事です。

こんな場合は面倒くさい

  • ディーゼル車で来店(満タン給油)
  • 携行缶にガソリン給油
  • ポリ缶に灯油を給油
  • 給油後に洗車を追加オーダー

ありえないかもしれないけど、ありえないわけじゃないこんな場合は

  • ディーゼル車で来店(満タン給油) ➡ レシート(軽油)
  • 携行缶にガソリン給油       ➡ レシート(ガソリン)
  • ポリ缶に灯油を給油        ➡ レシート(灯油)
  • 給油後に洗車を追加オーダー    ➡ レシート(洗車)

の合計4枚のレシートが発行されて、サインまたはパスワード入力が必要になります。

しかも面倒くさいに輪をかけているのが、

有線なんですよね、このパスワード入力が…..。

このご時世に、令和になったのに有線なのでパスワード打ち込むためにわざわざ車から降りてパスワードを打たないと決済できなくなっちゃうんですよね。

Bluetoothとかでどうにか無線通信にできないもんなのかね??
あるサイトに記載されていたフルサービスがお客様に選ばれる理由の一つに挙げられて、しかも最多票(77.8%)を得てる「車から降りなくていい」っていうメリットを全否定ですからね。

ICカードリーダー

消防法どうにかならないもんですかね!!!!!!!!!

セルフサービスはこう変わる

セルフPOSに関しては、決済する際に毎回必ずパスワードを打ち込む必要があります。またカード挿入後のカード返却までの時間が長くなりました。

これは飲食店などでカード決済した際はサインでなくパスワード打ち込むことが最近は普通になってきたので違和感ないかと思います。

ざっくり纏めると


ちなみにフロアリミットって、オーソリエラーのことを指します。

で、オーソリエラーって何?っていうと

フロアリミットは、「オーソリ限度額」とも呼ばれ、オーソリゼーション(信用承認)を必要とする一定基準の金額のことをいいます。また、オーソリゼーションとは、クレジットカードの加盟店がカード会社に対して、カード利用者(カード会員)の信用確認をすることをいいます。

一般にクレジットカードには、月間利用限度額や利用残高限度額、1回の利用限度額など与信限度額(クレジットライン)が事前に決められており、またクレジットラインとは別に、カード会員が一定金額以上の利用をする場合は、カード提示を受けた加盟店は、カード会社に対して、その会員にクレジット販売をしてもよいかどうかの承認を求めることが義務づけられています。

通常、信用照会端末(決済端末)を使用する場合、リアルタイムで自動的に確認ができるため、フロアリミットは0円に設定されており、全てのカード利用に対してオーソリゼーションが義務づけられています。

っていう事です。

クレジットカードの不正利用を防ぐための措置で色々とややこしいことになってきますが、せめてBluetoothで無線通信できるようになったりして少しでもお客様がメリットを享受できるように消防含め現代に合った法改正をしてほしいと切に願います。

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今関商会

今関商会

1952年創業の今関商会の三代目。 大学卒業後、出光興産(株)の東海支店にてガソリンスタンドの現場から販売促進課、工業用潤滑油課、販売店担当などを経て退社。 2013年より、実家である(株)今関商会に入社。 趣味はNFL鑑賞と筋トレ 2児の父でもあります。 会社ではSS現場やブログ、Facebook、instagram等、SNSの更新も行っています。

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