2015年11月16日

ファンヒーターを使う前に確認してほしい灯油の事

もう17時には陽も沈む時期になってきましたね。
最高気温も20℃を下回るようになって、コートやダウンジャケットを着ている方もちらほら見かけるようになりました。

 

さて外出する時に防寒のために着込むのは当然ですが、さすがに家の中でもダウンを着ている人は滅多にいませんよね。

そろそろ床暖房だったり、ファンヒーターが活躍するんじゃないでしょうか?

で、今日はそんなファンヒーターと灯油のお話+αです。

 

新しいファンヒーターを購入した方は別として昨年使ってたのを押入れとか物置から出してきた”アイツ”を使う前に聞きたいんですが、

 

 

タンクに昨年の灯油残ってませんか?

 

 

「んなわけあるかい!!」っていう方、申し訳ありませんでした。

「えぇ、入ってますけどなんざます?」っていう方、

 

 

チョットマッテクダサーーーイ!!ちょっと待った

 

 

灯油って劣化するんです!!!

 

たしかに昨年の灯油を捨てずに今年も使おうとするMOTTAINAI精神には拍手を送りたい。

MOTTAINAI
出典:wikipedia

ちなみにこの方はモッタイナイお化けケニア出身のワンガリ・マータイさんといって環境分野の活動家およびアフリカ人女性として史上初のノーベル平和賞を受賞した方なんです。で、彼女の活動の一つに”MOTTAINAIキャンペーン”っていうのがあって、これは彼女が来日した際に”もったいない”という日本語の言葉に感銘を受けて始まったキャンペーンなんですね。
2009年には旭日大綬章も受賞されています。

 

ちなみにこの”もったいない”っていうのは漢字で書くと”勿体無い”って書くんですが元々は
不都合であるかたじけないなどの意味で使用されていたんですが、
現在では、そこから転じて、一般的に
物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている状態そのような状態にしてしまう行為を戒める意味で使用されているとの事です。ほぼwikiより

 

で、話は戻って灯油は劣化するよって事なんですが、今から挙げるシチュエーションに当てはまったら劣化していると思ってください(灯油のポリ缶も含む)。

 

1.去年の灯油がタンクに残ってた。
2.日光の当たる場所に保管していた。
3.湿度の高い場所で保管していた。
4.ポリ缶の蓋がしっかり閉まっていなかった
(蓋のパッキンがないものも含む)。
パッキン←この中の白いゴムの事

5.灯油専用の容器以外で保管していた。

 

どうですか?当てはまった項目はありましたか?

 

なんでこんなにうるさく細かく言うかというと、

 

劣化した灯油でファンヒーターが壊れちゃう!

しかも、それが原因で死亡事故につながっちゃうかもしれない!!

 

からなんです。

 

劣化した灯油というのは正確にいうと”酸化した灯油”のことを指します。
で、これを使用すると黒煙・白煙や異臭が大量に出るほか、火力が安定せず、芯式石油ストーブの場合は芯が黒化し、ダイヤル、レバーなどが操作出来なくなる可能性があります。また器具によっては一酸化炭素を排出する原因にもなり、その結果、一酸化炭素中毒で死亡事故につながってしまうケースもあります。

 

でも

「専用の容器で蓋にパッキンもしっかりついてて直射日光が当たらなくて湿度も高くない場所に保管してた去年の灯油があるんですけど、、」っていうレアな方もいるかと思うので、そんな方は

 

透明なコップに水と灯油を半々で入れてみましょう

 

なんでか?

 

灯油は無色透明で、もちろん水も無色透明。それをコップ内に入れると水と油なので分離します。もし分離した際に水と同じでなかったら(=変色していたら)、それは劣化している証拠です。

 

変色灯油

出典:jgka.or.jp

 

 

というわけなんですね。

 

で、もし所有している灯油が劣化していたら、近くのガソリンスタンドに持っていき廃棄してもらいましょう。廃油料金を支払えば廃棄してもらう事が可能です。

 

あと毎年お客様に声掛けはさせていただいておりますが、

 

ポリ缶も劣化します!!

 

最近、量販店でとても原価いくらやねんっていうくらい安いお手頃な価格でポリ缶が売ってますが気をつけてくださいね。
※別にポリ缶を量販店で買うなと言ってるわけではいです。ただ、

 

たまにすげー薄いやつあるから!!

 

軽量化やコスト削減のためとか言われていますが、あれだとベランダとかに放置していても紫外線の影響を受けてしまい、さっきの#2に該当してしまう可能性があります。あと、なにより割れやすいです。なので安物買いの銭失いにならないように気をつけてください。
※特に海外製のポリタンクは粗悪品が多かったため、JISZ 1710っていう専用のJIS規格が制定されたほどです。

 

あとパッキンがなくなっている蓋ね。これは特に車に積んだりするときに起こるんですが、パッキンがない蓋だとしっかり閉めても漏れます。なんかの拍子に車内でポリタンク倒れてマットなどに灯油が少しでも漏れてしまうと灯油の臭いがすぐに充満します。やっかいなのは

 

ちょっとやそっとじゃ臭いが消えない!!

 

なので、パッキンのないポリ缶を所有している場合はネットなどで蓋だけを購入するか、どうせならこれを機に新しいポリ缶をご購入されてはどうでしょうか?

 

 

あとポリ缶といえば、たまに「これにガソリン入れてもらっていいですか?」とか言ってポリ缶持ってくるお客様いらっしゃいますが

 

 

無理です。
ダメ絶対

 

 

法律違反になってしまいますので、ガソリンは専用の携行缶(赤) or ジープ缶(緑)にしか給油できません。

携行缶ジープ缶

個人的な話をすると携行缶よりジープ缶をおススメします。
値段は携行缶のほうが安いですが、携行缶は見てわかるようにホースが外にむき出しになっているので、給油後にトランクに収納しておいても車内にガソリンの臭いが充満してくる可能性があるからです。
その点、ジープ缶は使用後のホースが中に格納できるので便利!!

 

あと携行缶を所有する事もおススメなんですが、というのも最近はガソリンスタンドの廃業が相次いでいるのでナビには載っているけど実際は廃業している幽霊ガソスタがあるからです。
ガソリンなくなりそうだからって行ってみたら店が無いっていう場合があります。

 

で、もっとついでな話をすると携行缶&ジープ缶は

・セルフのガソリンスタンドでは給油不可。
・セルフのスタッフさんが代わりに給油も法律違反
携行缶への給油はフルサービスのガソリンスタンドのみ

なので気をつけてください。

 

 

ちなみに関東と関西ではポリ缶の主流の色が違います。
関東は赤、関西は青です。
これは危険物だと認識させるための赤青の染料のほうが安かったから青という、なんともわかりやすい関東と関西の違いから生まれたとも言われています。

Polyethylene_tank

 

 

弊社では全ての給油所で灯油の販売はもちろん、廃油処理も行っておりますので気軽にお申し付けください。また購入していただいたお客様には灯油ポリ缶専用の袋に入れてお渡しさせていただいております。

 

 

そして何より弊社は全ての給油所がフルサービスとなっておりますので工事現場で必要だったり、長距離旅行に行くついでに携行缶に給油が必要な場合は是非最寄りの弊社給油所へお立ち寄りください。

 

 

必要であれば灯油などの燃料の配達も承っております。
⇒詳しくはコチラの工業用潤滑油・燃料販売をご覧ください。

 

御連絡・御来店お待ちしております。
お辞儀

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1952年創業の今関商会の三代目。 大学卒業後、出光興産(株)の東海支店にてガソリンスタンドの現場から販売促進課、工業用潤滑油課、販売店担当などを経て退社。 2013年より、実家である(株)今関商会に入社。 趣味はNFL鑑賞と筋トレ 2児の父でもあります。 会社ではSS現場やブログ、Facebook、instagram等、SNSの更新も行っています。

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