あなたの車はどっちのタイプ?ドラゴンボール(DB)で理解するブレーキの話
【ブレーキ(brake)]
1 機械の運動を停止させたり減速させる装置。制動機。「―がよくきく車」「サイド―」
2 事物の進行・進展などを妨げるもの。歯止め。「チャンスに―となったバッター」
デジタル大辞泉から引用
って事らしいんですが、そんな事より例文2がエグすぎて可哀そうになるな自動車のブレーキは大きく分けて2種類あります。
ドラムブレーキ(DrumBrake) と ディスクブレーキ(DiscBrake) です。
どっちを簡略化しても、DB!!
そう、だからDragonBallを使って説明したいと思います。
DBって聞いてDefensive Backだ!!と思った人は今度アメフトトークしましょう。
ちなみに、ドラムブレーキっていうのは、これです。
ドラゴンボールより引用 ※孫悟空 気合砲
孫悟空ではないです、あくまでもドラムブレーキです。
簡単に言うと、内側から「やっ!!!!」って力を込めてタイヤの回転を止めます。
このドラムブレーキのメリット・デメリットは
【メリット]
①エンジン吸気負圧や油圧による倍力装置などに頼る必要がなく、自己倍力作用により強い制動力と拘束力を発揮する。⇒構造が簡単!!
※強い拘束力はパーキングブレーキに適しており、後輪用ブレーキとして多くの車種に採用されている。
※大型トラックやバスはドラムブレーキがメインブレーキとなっていることが多い。
②コストもディスクブレーキに比べ低く製造でき、小型化・軽量化することが可能となっている。
【デメリット】
①ブレーキ内部に水分が入った場合の回復が遅い
②放熱性が悪くディスクブレーキと比べてフェード現象が起きやすい
で、ディスクブレーキっていうのが、これ
ドラゴンボールより引用 ※ブルマ
ブルマではないです、ウーロンが化けたブルマでもないです。あくまでもディスクブレーキです。
こっちは回っているディスクローターをぱふぱふして止めます。
【メリット】
①主要構造が外部に露出していることで通風が良く、ローター自体の放熱性が良好に保つことができる。
※そのためドラムブレーキに比べてフェード現象やウォーターフェード現象が起こりにくい
②摩耗粉がドラムブレーキに比べ溜まりにくく、キーキーとブレーキが鳴きにくい
③ローターとパッド間の隙間が狭いため、制動初期からロックまでコントロールしやすく安定した制動力を得ることができる。
【デメリット】
①ドラムブレーキに比べ制動力が弱いため、大きな入力を必要とする。
※そのため別途負圧、油圧、空気圧を利用した倍力装置を付加し、ブレーキペダル踏力を軽減しているものが多い。その分、装置全体の構造が複雑になり、重量も重くなってしまう。
②ドラムブレーキに比べてブレーキパッドの面積を大きくとることが難しく、摩擦材やローター材の変更、ローターの大径化、ブレーキキャリパーのマルチポッド化などが必要であり、コストも高くなり重量も重くなってしまう。
両方を画像で比較すると
日本自動車連盟 (JAF)から引用
両方のメリット・デメリットを見ていると、普段の生活で気づくことがたくさんあるはずです。
たまにニュースに出る「坂道でトラックが制御不能になって民家に突っ込む」っていうのは、まさにフェード現象が起きてブレーキが利かなくなってしまった証拠です。
また道端でトラックやバスがブレーキを踏んだ際、ブレーキの異音していませんか?
あれはやはりディスクブレーキに比べて異音がでやすいというデメリットが表れている証拠です。
逆にもし今現在、乗用車を運転していてブレーキを踏んだ際にブレーキから異音がしている方は、是非一度お近くの整備工場やディーラーさんにみてもらってください。ブレーキパッドが摩耗して異音が出ている場合があります。
※摩擦力は通常、制動力と熱に変換されますがブレーキ装置の摩擦係数は気候、温度、湿度によって変化しますので場合によっては音に変換されます。(特に走行しはじめた時など)
※一部のガソリンスタンドでもブレーキパッドの交換ができますが、あくまでも認証工場以上の資格をもっている店舗に限りますので、スタンド店員にお尋ねください。
次回はアンチロック・ブレーキ・システムなどの電子制御によるブレーキシステムのお話をしようと思います!
お楽しみに!
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