2019年02月13日

ベネズエラは世界一の原油埋蔵量を誇る国だけど、これまでのツケとかアメリカの経済制裁もあってそれどころじゃない。あとOPECは原油需要が低迷してるのに、さらに減産するみたいだから原油価格上がるかもね。

今のベネズエラを取り巻く国内情勢

最近ニュースでベネズエラがやべぇっていう話をよく聞くので、どうヤバイか調べてみました。

まずベネズエラとかどこにあるの?って話なんですけど、そういうのはベネズエラ🇻🇪でわかります。←Wikipedia

あんま馴染みのない国だよねーって思う人いるかもしれませんが、

ラミレス監督

現横浜DeNAベイスターズ監督のラミちゃんこと、アレックス・ラミレス氏は元ベネズエラ人(先日日本国籍を取得したため、現在は日本人)

松井にホームラン争い勝ったペタジーニ氏もベネズエラ人

*それよりも親友の母親と結婚したっていうのがインパクトありすぎるけどw

あと最近はBOKETEでこっちのほうが有名かも。

あとは西武ライオンズで活躍したアレックス・カブレラ氏とか

うん、野球選手ばっかだねw

そんな選手紹介するためにベネズエラをトピックしたわけではなくて、タイトルとおり、とにかくベネズエラの国内経済が深刻さを増しています。どれくらい深刻かというと

  • インフレ率100万%
  • 35%の失業率
  • ▲18%のGDP(国内総生産)

って感じです、インフレ率100万%って全然想像がつかないと思うんですけど、まずインフレ率って何?っていうと

前年と比べた場合の1年間での物価上昇率の事を指します。

で、

インフレ率が上がる=物価が上がる=物の値段があがる=貨幣価値が下がる

という事です。

例えるなら去年100円/個だった林檎が今年は105円/個になった=インフレ率5%

です。

じゃあインフレ率100万%ってどういう事だろうというと

【去年】100円/個だった林檎

【今年】100円 × 1,000,000% = 100,000,000円/個 = 1億円/個

って事です。

林檎が1億円もするなら、食料なんてもってのほかで結果として国内で飢饉が起きています。

どんだけ酷い経済政策したらこうなるんだって話ですが、それをやったのがこの人

ニコラス・マドゥロ大統領

あんまりこの人自体は日本で知名度ないけど、この人の前任の大統領なら知ってる人は多いんじゃないでしょうか?

ウーゴ・チャベス大統領

このチャベス大統領による独裁と彼の死後、政権を引き継いだマドゥロ大統領によって今回の経済破綻が起こりました。

だとしても、ここまでの経済破綻は珍しいよねって皆さん思うはずだし、まずベネズエラ🇻🇪って原油埋蔵量世界一っていわれるくらいの裕福な国じゃなかったっけ?って話なんですが

原油埋蔵量は世界一かもしれないけど、埋蔵している原油を採掘する費用がない

って事なんですね。なので、ベネズエラは石油を輸入しています。ねっ、意味不明でしょ。

なんでこんな状況に陥ってしまったかというのを簡単に説明すると、

まだここまで困窮する前は

  1. 原油を採掘する(費用100)*わかりやすく説明しています
  2. それを販売(輸出)する(儲け200)
  3. その儲け(外貨)を福祉の充実にあてるカタチで国民にばら撒いた(企業には賄賂など)

これのループ

で成り立っていて裕福だったんですが、原油価格が下がった事で

  1. 原油を採掘する(費用100)
  2. それを販売(輸出)する(儲け20)
  3. 儲かっていないから採掘辞める・採掘する費用が賄えない
  4. 原油輸出に依存(9割超)して他の産業・人材を育てなかった。(=国に金が無くなる)
  5. 社会主義国なので、企業も収入は国から。でも国に支払う能力がない
  6. 企業を運営しても収入なく賃金も払えない=企業が潰れる、国内総生産が▲18%に
  7. 働く場所がなくなり結果、失業率35%突破

という状況になってしまった訳です。

そしてこれに輪をかけてアメリカがベネズエラに対して経済制裁をかけた(諸外国にも協力要請)ので、さらにベネズエラの景気は冷え込み窮地に立たされている訳です。

ただOPECも一応大幅な減産を実施したようで、一時的に原油価格の上昇は見込めそうですが世界経済が鈍化している現状では焼け石に水にしかならない気がします。

ロイター通信によると

石油輸出国機構(OPEC)は12日に発表した月報で、原油需要の低迷などが逆風となる中、世界的な減産協定に基づき大幅な減産を実施したと発表した。 1月のOPEC産油量は前月から日量約80万バレル減の3081万バレルとなった。

まぁそうやって少しでも経済をどうにか回復させたいベネズエラなんですが、つい最近マドゥロ大統領の政策に対して大規模な反政府デモが起き、国会議長を務めていたグアイド氏がアメリカなど欧米各国の承認を得て暫定大統領となりました。

アメリカはグアイド暫定大統領に対して以下の権限を認めて

  • 国営の石油会社の運営権限
  • ベネズエラがアメリカに保有する資産の一部を動かす権限

後方支援しています。

またこれ以外にもアメリカは約22億円に及ぶ人道支援金を用意しているとの情報もあり、ベネズエラ国民の救済に尽力しているようですが、その一方でベネズエラ政府が引き出そうとしたイギリス中央銀行に預けてある8000億円のうちの1300億円の引き出しに対して圧力をかけて拒否させたという報道もあり、人道支援をしつつ現政権を失脚させたい意思もあるようです。

ちなみに隣国コロンビアからの支援物資をベネズエラ政府は国境の橋を封鎖して受け入れ拒否を表明しています。

こんな画像、FALLOUTとかDYINGLIGHTのゲーム内でしか見た事ないわw

国境の橋にデモ隊や避難民が集まったら、本当にこんな感じになりそうで怖い。

たしかにベネズエラ的にはこれまで反米というスタンスでやってきて社会主義を貫いてきた背景があるから今更アメリカなどの欧米諸国の支援なんか受けてたまるか!!って気持ちはよくわかるんだけど、このままだと国としてデフォルト(不履行)してしまいますからね。そうなったら独裁とか社会主義とか反米とか言ってる場合じゃないですからね。

最終的にどう落ち着くのかは今後見守っていく必要があります。

今回はベネズエラに関して書いてみました。

同じような内容で前にナイジェリアがヤバイって記事も書いたので、こちらもチェックしていただければと思います。

それにしても、このブログを書くという熱がもう少し定期的にきてくれればいいんですけどね。書くときに一気にガーって書いて大分書かなくて、またガーって書くの繰り返しですからね。

もう少しコンスタントに書いていこうとは思っています。

って書いたくせに次のブログが数ヶ月後とかだから困りますね。

日々、どっかにネタは落ちてるはずですからね。それに気づけるようにアンテナはって過ごしていこうと思います。

ちなみにベネズエラのサッカー世界ランキングは32位(2019年2月7日時点)

日本は27位です。

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今関商会

1952年創業の今関商会の三代目。 大学卒業後、出光興産(株)の東海支店にてガソリンスタンドの現場から販売促進課、工業用潤滑油課、販売店担当などを経て退社。 2013年より、実家である(株)今関商会に入社。 趣味はNFL鑑賞と筋トレ 2児の父でもあります。 会社ではSS現場やブログ、Facebook、instagram等、SNSの更新も行っています。

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