2016年04月21日

【原油】アフリカ最大産油国ナイジェリアの闇と原油価格とテロリスト

前回の

 

 

では余計な、でも意外と身になる(Caratとkaratの違いとか)話で終わってしまったので、今回はしっかりと書いていきたいと思います。

 

で、前回の続きをざっくり言うと

 

 

原油価格の下落でアフリカがヤバイ!!

 

 

って話なんですが、これ厳密にいうとアフリカがヤバイっていうかナイジェリアがヤバイからアフリカがヤバイって話なんですね。

 

 

というのも、ナイジェリアって国は

アフリカ経済の25%を占める経済大国

石油生産量世界12位、輸出量世界8位の世界有数の産油国

人口が1億7394万人で世界7位(日本は1億2708万で10位)

人口増加率は1万3000人/日 (日本は2749人/日)

アフリカ総人口の20~25%が居住している

250以上の民族・部族が居住する

宗教はイスラム教が5割、キリスト教が4割、土地固有の伝統信仰が1割

腐敗認識指数26/100で136位(日本は75/100で18位)

 

って感じなので原油による歳入が減ると国の運営自体に大打撃なんです!

 

 

でも、やはり社会構造は時代とともに変化していくので

かつては石油・ガス産業がGDPの4割を占めるなど、原油収入に依存した経済構造であったが、2013年現在ではGDPの14.4%へと低下しており、経済の多角化が進んでいる。石油以外の産業としては、流通・小売などのサービス業がGDPの17.5%を、金融・不動産業が14.6%を占めており、また2008年時点ではGDPの3%未満であったIT産業や製造業も、2013年にはそれぞれ12.2%と6.8%とへと拡大を続けている。

wikipediaから引用

 

 

っていうくらい石油以外の様々な産業も発展してきているようなので、「なんだ依存から脱却できるかもしれないじゃん!!」って思ってたら、まさかの

 

 

しかしながら、徴税機構の不備から、今日でも政府の歳入の7~8割を石油産業に依存した状態にある。

 

 

工工エエェェ((゚д゚; ))ェェエエ工工

 

 

でも徴税機構の不備ってことは、そこらへんを国とか司法とかが頑張って整備すればどうにかなるんじゃね?って思うんですが、そこはやはりナイジェリア、汚職認識指数136位は違いますね。

 

警察も司法も、医者も、お金で犯罪者に加担します。「ナイジェリアには犯罪者しかいない」「警察が悪を全面サポート」とも言われる治安の悪さです。またナイジェリアでは、有力政治家や政府機関が特定の民族を抑圧して、組織的に窃盗、放火、殺人を働き、被害者が裁判に訴えても、買収された判事や弁護士が裁判をエンドレスにしています。

参照:http://joy-trip.jp/13892

 

もう、なんかスゴい!!北斗の拳とはまた違ったスゴさ!!

北斗の拳

でも買収するのだって資金が必要だから、どこかで息詰まるでしょ!!って思ってたら

 

 

石油収入は年間1兆2000億円。しかし、この収入の3分の2にも相当する8000億円は「使途不明」のままに消えていきます。

 

 

消えていきますって、、、。

 

 

そんなの許せないでしょ、警察とか取り締まってよ!!って話になるんですが、そこはやはりナイジェリア、汚職認識指数136位~って感じでスタートに戻るっていう底なし沼です。

 

で、そんな汚職が進んでどうしようもない中で、原油価格がガタ落ちしたので

 

数カ月に及ぶ原油収入減により、ナイジェリア政府が外貨準備確保のためドルを溜め込む

ドル不足が進んでいて工場は部品を輸入するためのドルがなく、閉鎖を強いられ、スーパーマーケットには商品陳列棚が品切れ状態となっている。

その結果、ナイジェリアの2015年の経済成長率が2.8%と、前年の6.3%から大幅に低下した

これは約7%近い経済成長率が10年ほど続き、ナイジェリアは世界の経済大国20位に接近していた勢いにブレーキがかかってしまい、景気低迷期を国内の産業化―歳入の4分の3を石油に頼る同国経済の輸入依存を断ち切る―の好機とみなしている同国政府までお手上げ状態。

 

となってしまいました。

 

なので、一日でも早く原油価格が上がって歳入が増えないと国としてさらに悪化していってしまい、先程も書いたようにナイジェリアが崩壊するっていうのは、ナイジェリアだけでなくアフリカ全土にも影響を与えることになるわけです。もちろん最終的には世界経済に大きな影響を与えることとなってしまうので、現在アフリカは緊迫感に包まれているわけなんですね。

 

それに加えて、ナイジェリアではボコ・ハラムと呼ばれるテロリスト集団が武装闘争を続けており、ナイジェリアだけでなくアフリカ連合としてその壊滅に取り組んでいるため活動資金が必要な状況で、原油価格の下落による歳入の減少は結果として、ボコ・ハラムなどのテロリストや様々な犯罪集団の活動を野放しにしてしまうことに繋がるので、一概に原油価格が安くてラッキーっていうわけにはいかないんですね。

 

 

つまり

 

ナイジェリアがヤバイと世界がヤバイ!

 

になりかねないので、ある程度の原油価格で落ち着いてくれると助かります。

 

じゃあある程度ってどれくらいっていうと、個人的なところだとWTIもBRENTも$40~50くらいかな。もちろん為替も影響してくるので、そこらへんも注視していく必要はあると思いますが。

 

これに関しては6月に開催されるOPEC(石油輸出国機構Organization of Petroleum Exporting Countries)総会に期待するしかなさそうです。

 

ちなみにWTIって何?BRENTって何?っていう方は

 

 

を読んでいただけると分かると思います。

 

 

さて、今回もなんだかんだ長くなってしまったんですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

現在、今関商会ではガソリンスタンドとしての営業だけでなく、車検・一般整備・持込み作業にも力を入れております。

 

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今関商会

1952年創業の今関商会の三代目。 大学卒業後、出光興産(株)の東海支店にてガソリンスタンドの現場から販売促進課、工業用潤滑油課、販売店担当などを経て退社。 2013年より、実家である(株)今関商会に入社。 趣味はNFL鑑賞と筋トレ 2児の父でもあります。 会社ではSS現場やブログ、Facebook、instagram等、SNSの更新も行っています。

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