2021年04月23日

【GW前に点検を!】コロナから約1年、エンジンオイルの点検しませんか?

コロナから約1年

横浜港にダイヤモンド・プリンセス号が停泊したの2月3日。そこからというわけではないですが、なんとなくこの停泊がキッカケで日本国内にコロナウイルスというものが認知され、志村けんさんが亡くなったことでその危険性が改めて国民に認知された様な気がします。

それから1年以上が経ち、ワクチンなどのニュースは流れるものの緊急事態宣言が2度発出され、ついに3回目の発出も4月25日からされます。

昨年のGOTOキャンペーンなども日本国内にコロナを蔓延させた一因だとされていて、気軽に県外にドライブに行くことすら難しくなりました。

また今回の緊急事態宣言により、目前にひかえるGWも高速道路などを利用して遠出する予定などの減り、本当に限られたエリアのなかを移動する“ちょい乗り”の車が増えていく気がします。

ちょい乗りユーザーは確実に増えている

これは弊社の宿河原給油所で私自身が実際に働いて感じています。週末だけ稼働していた自家用車が通勤に使われていたり、ちょっとした移動も感染症対策として公共交通機関ではなく車による移動に変更した結果、全体的に車の稼働率があがり結果として燃料の販売量も増えています。

ただ、そんなにドカーン!!って増えてるわけではないですが…。

そんなちょい乗りユーザーはこのGWに更に増えるのではないかと予想しています。最初の緊急事態宣言ほど緊張感もなく、我慢・自粛の要請を受けているとはいえ気が緩んでいるのも事実です。なので、県内の観光地などに行くであろうことは容易に想像できます。

ただ、それも結局”ちょい乗り”なのでエンジンには若干の負担がかかり、エンジンオイルにも悪影響がでます。その理由をこれから説明していきます。

ちょい乗りによる車への悪影響

ちょい乗りによる車への悪影響と書いたが、これに関して電気自動車が例外。該当しません。なぜなら電気自動車はエンジンではなくモーターで動いているから。内燃機のない電気自動車にとって、ちょい乗りかどうかというのは全く関係ない話です。

じゃあ、ハイブリッド車は?ってなると思うんですが、ちょい乗りの悪影響度合いとしては、

影響高  

⇧ クリーンディーゼル車 ≧ ガソリン車

  ハイブリッド車 

⇩ PHEV車

影響低 

となります。

では、なぜ悪影響なのか説明していきます。

ちょい乗りがクリーンディーゼル車に悪影響な理由

#1.排ガス浄化装置がうまく稼働せず、煤が溜まりエンジンの稼働に影響が出る

排ガス浄化装置って何?っていうのを説明しだすと長くなるので、簡単に言うとディーゼル車は排気ガスに含まれる煤などの有害物質を大気中に放出させないように集塵するフィルタが内蔵されていて、そこで捕まえた有害物質を高温になった排気ガスで燃焼除去させる装置のことです。メーカーによって呼称が違いますが、

三菱ふそう・UDトラックス ⇒ DPF(Diesel Particulate Filter)
いすゞ自動車 ⇒ DPD(Diesel Particulate Defuser)
日野自動車 ⇒ DPR(Diesel Particulate Active Reduction System)

となっています。

ディーゼル車はもちろん走れば煤が出て集塵されるんですが、これがエンジン回転数を上げたり長距離走行しないとエンジンが十分に温まることができず、燃焼除去するために必要な温度まで上げる事ができなかった場合はドンドン煤が溜まっていき、最終的に浄化装置が稼働しなくなってしまい、最終的に壊れるわけです。

しかも、これ修理費用が結構かかるので要注意です。

ちなみに、どれくらい走ると浄化装置が稼働するかというと約100kmくらいだそうです。もちろん走行速度が速ければ速いほど温度もあがりやすくなり、燃焼除去されるので高速道路などを走行した場合は10~30分程度らしいです。

ちょい乗りがガソリン車に悪影響な理由

ガソリン車はクリーンディーゼル車のような浄化装置はついていません。ただ基本的に暖機運転が終了するまで燃焼が安定することはなく、特にファストアイドルと呼ばれる暖気を早めたりエンジンを安定させるために始動直後のエンジン回転数を高めに設定してある車種や、冷間始動時の排気ガスが臭い旧式のエンジンはどうしてもエンジン内部に煤などが溜まってしまいます。

その煤が溜まるとエンジンオイル自体も劣化していき、その劣化したエンジンオイルではエンジンのシリンダーを滑らかに動かすことができなくなるため結果として燃費が悪くなったりエンジンが不調になったりします。

煤の問題に関してはガソリン車はクリーンディーゼル車のような装置がないので、オイル交換時にフラッシングをしたり、添加剤や清浄剤などでエンジン内を綺麗にする必要があるので、いつもオイル交換しても抜き替えだけ!ってお客様にはステッカーを確認して前回のオイル交換時にエレメント交換もフラッシングもしていない場合はおススメしています、やるかやらないかはお客様次第になってしまいますが…。

壊れたから修理ではなく、壊れる前にメンテナンス

今回はちょい乗りが車に与える悪影響について書いてきました。パンクやバーストなどは外的要因もあるので防ぎようがないですが、エンジン含むボンネット内のパーツに関しては日頃から気をつけていれば予防することができる故障がほとんどです。ただ、やはり常日頃から気にするのは難しいのが実情です。なので給油に来た際や3か月毎のオイル交換などの度に点検することをおススメします。点検してもらったら、色々押し売りされるんじゃないか?っていう不安を抱えているお客様もいるかもしれませんが本当にそれは昔のガソリンスタンドのイメージです。⇦本当にこのイメージ払拭したい!!

もちろん点検したうえで、必要な整備がある場合はお伝えさせていただきますが最終的に整備をする・しないは全てお客様の判断です。当方としては点検結果を伝えて、お客様の頭の片隅に少しでも残ってくれたらいいなと思いますし、気になるようでしたら来店時にお声がけいただければスムーズに対応する事もできます。

車での移動が増えていくGWを迎える前に是非一度点検をうけてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、エンジンオイルの性能などはこちらのブログで取り扱っています。

 

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今関商会

1952年創業の今関商会の三代目。 大学卒業後、出光興産(株)の東海支店にてガソリンスタンドの現場から販売促進課、工業用潤滑油課、販売店担当などを経て退社。 2013年より、実家である(株)今関商会に入社。 趣味はNFL鑑賞と筋トレ 2児の父でもあります。 会社ではSS現場やブログ、Facebook、instagram等、SNSの更新も行っています。

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